元米兵の団体 大統領に広島訪問の見送り求める書簡

太平洋戦争中に旧日本軍の捕虜となった元アメリカ兵などで作る団体が、オバマ大統領に対し、日本で死亡した捕虜を追悼するまで被爆地、広島への訪問を見送るよう求める書簡を送ったことが分かりました。
この書簡は、太平洋戦争中にフィリピンで旧日本軍の捕虜となった元アメリカ兵やその家族などで作る団体が13日付けでオバマ大統領に送ったものです。書簡では、「オバマ大統領が日本で死亡したアメリカ兵の捕虜を追悼するまで広島への訪問を控えるよう求める。特にオバマ大統領には、戦時中に捕虜が移送された日本の港をまず訪れてもらいたい」としています。また、「広島は人類の破壊性を象徴しているだけでなく、戦争の苦難を終わらせるために必要だったことも示している」として、原爆投下は戦争終結のため必要だったと主張しています。
アメリカ国内では日本への原爆投下を正当化する意見も根強くあり、オバマ大統領が被爆地、広島を訪問すれば謝罪したと受け止められ、反発が出ることも予想されます。
一方で、アメリカの有力紙は来月の伊勢志摩サミットにあわせて広島を訪問して、核兵器のない世界の実現に向けた新たな提案を行うよう促す社説を掲載するなどしていて、オバマ大統領としてはこうした世論も見極めながら判断するものとみられます。