自衛隊増強1万5千人 首相「被害拡大の恐れ」
安倍晋三首相は16日、熊本県で同日未明に起きた地震を受け「被害がさらに拡大する恐れがある」として、被害状況の全容把握に努めるよう指示した。自衛隊など対応に当たる実動部隊を大幅に増強する意向も示した。中谷元・防衛相は派遣規模に関し、16日中に1万5千人に、明日以降2万人規模にし、さらに必要なら5千人を増強する方針を記者団に語った。
政府は現在1800人規模の警察の災害派遣隊をさらに約千人増やす。消防も現在の派遣要員を倍増し約2700人態勢とする方針だ。
首相は16日の現地視察を中止した。被害の全容把握や被災者支援に万全を期す必要があると判断した。