皆さん、お久しぶりです お元気ですか
俺の近況は京都で中国人のサイフを盗んだ、大阪で行きずりの女とセックスした、富士山で自殺未遂をした後に猟師のトラックに鹿の死体と一緒に乗って下山した、の三本となっております
詳しい経緯を説明します
俺みたいなしょうもない人間がこれまでしょうもない人生を歩んでこれたのは俺の事を支えてくれた、手を差し伸べてくれた、見守ってくれていたたくさんの人達のお陰ですが肝心の俺が死ぬほどしょうもなかったのでもうかなり前から崩れていたんだと思います 俺は何者でも無かったです あとそんな俺なのに俺は今まで自分が言ってきた言葉のブーメランが刺さってたことに全く気付かないで生きて、それに気付いた時はもう自分の言ってきた言葉に押し潰されそうでした
俺が取った行動はそれら全てを捨てる事でした
まず京都に行きました 鈍行で9時間ぐらいかけて9000円ぐらいでした 朝~夕方は神社とかの歴史的建造物なんかを見てたんですけどふと「あ~これ俺ガイルの聖地巡礼に図らずしもなっちゃってるな」と思いました 色んなとこに中国人がたくさん居たのでめちゃくちゃ邪魔でした 夜はネカフェのナイトパックでひたすらhuluのウォーキングデッドを見てました 今はシーズン5の途中です
京都には3日ぐらい居たんですけどそれも飽きたんで適当に歩いてたら大阪に着きました 京都周ってる途中でiPhoneを落として画面が55%ぐらい真っ暗になってしまったので梅田のヨドバシに持ってったら本体ごと交換とか言われて危うく3万ぐらい払いそうになってしまった
大阪にはそこから16日までずっと居ました お金が無かったので昼は公園とか広場みたいなとこにずっと座ってぼーっとして、夜はネカフェのナイトパックで過ごすみたいな生活をずっとしてました
大阪にはメディアカフェポパイと@wanというネカフェがあるんですけどそこで会員登録をすると半額になる回数券を渡されるので今度大阪に貧乏旅行に行く人は参考にしてください 昼ぐらいに行って「ナイトパックの料金だけ確かめに来たんですけど」「今のうちに会員登録だけでもしていいですか」と言うと夜に会員登録する時よりお得(夜は会計後に半額券が渡されるので)です
飯は殆ど何食ったか覚えてません コンビニの菓子パンとかがメインだった気がします デイリーヤマザキのパンが実は最強なんじゃないかと思ったことは覚えてます
お金も無くなってきたので北海道に行こうとしました 新幹線とかで行けるかなと思ったけど5万ぐらいするみたいなので諦めました 富士山に行こうと思いました 色んな人を失望させてきたのでもういいかな、と思ったからです
大阪から新横浜に行ってそっから八王子、大月、富士山駅まで行きました ノープランで行ったので富士山周りは栄えてるだろうという勝手な推測も虚しく駅前は完全な暗闇でタクシーの運転手に聞いても1万ぐらい走行しないと空いてるホテルとか無いよと言われました 俺はこの時ほど旅行に来まくる中国人を憎んだ事はありません
結局タクシーで一万ぐらい払って24時間やってるスーパー銭湯みたいなところで一泊をして翌日の朝7時にそこを出ました タクシーの運転手さんに銭湯連れてってもらってる時に富士山へはどう行くのがいいかなどを聞いて0合からスタートする一番距離があるルートを選択しました 富士山駅に再び降りて歩いたんですが0合のスタート地点が全く見当たらず完全に迷い、結局昭和大学とかを突っ切ってめちゃくちゃ遠回りをして1合目に着きました その時の俺の服装はTシャツにペラペラの黒ジャケット、ジーンズにランニングシューズという山をナメまくった軽装だったので駅からそこまでアウトドアウェアなどを売ってる店が無いかを一応必死に探したんですけど何故か富士山駅周辺にはアウトドア用品を売ってる店は存在しなくてWhyと思いました でも歩いてる内に自暴自棄になって「どうせ死ぬし良いか」などと考えそのまま吉田口とかいうところに入りました
道はめちゃくちゃ獣道で、あと今日は暴風警報?がたぶん出てて死ぬほど雨降ってたし死ぬほど風吹いてました 雨具すら持ってない俺はもちろんペラッペラの黒ジャケごときで風雨を防げるわけもなく道の途中で意味わからんぐらいずぶ濡れになって「なんで死ぬのにこんな苦しい思いしなくちゃいけないんだ」と泣きそうになって何度も道の脇を見てそこから飛び降りれないか確認しました どこもめちゃくちゃなだらかで落ちても死ななそうでした 3合目ぐらいから標高が高くなってきたのもあり残雪が目に見えて増え俺の邪魔をしました こっちはご存知アディダスのランニングシューズなのでめちゃくちゃ滑るしめちゃくちゃ冷たかったので細心の注意を払って登りました 氷の合間から覗く岩や土なんかを踏みしめ、あとまだ凍ってない雪なんかを確認して登りました 後ろを振り返ると下の街的なものが見えたのでそこに向かってiPhoneを投げました 届くわけもなく近くの雑木林に落ちていきました
ここでずぶ濡れの俺は一回限界になって5合目ぐらいにある稲荷神社?みたいな名前の小さい祠に入って服を脱いで、リュックの中を漁って着替えを見つけ乾くのを待とうとしました 3,4畳ぐらいの寝転がれは一応するみたいな感じだったんですけどめちゃくちゃ限界だったので土足で入り込んでマッチかライターが無いか探しました 無かったです
罰が当たるとかそういうのはもうどうでもよくなってたんですけど、頭がおかしくなってたので小さい賽銭箱に1万円を入れました 虎の子の一万円です
しばらく待ってたんですけど普通に吹きすさぶ風が隙間から入り込んでくるのでもう駄目だ先に行ったほうが絶対良いと思い濡れたままの服とジャケットを羽織って上を目指しました 6,7合辺りからは完全にほぼ雪道で気を抜くと普通に滑り落ちる感じになってました 死にたくないとかじゃなくてそこはまだ地味に滑落しても死なない程度に体痛める系の坂っぽかったのでもっと死ねる感じの崖的なものを探して上に進みました 防波堤?みたいなとこでなんか良い感じのポイントを見つけたのでいよいよそこで今までの人生を適当に振り返りました 特に何がどうみたいな心の動きは無かったです
めちゃくちゃ突風が吹いてたんであんま下覗けなかったんですけどまぁ良い感じで、あとなんか映画とかドラマで見る感じの死にたくねぇみたいなガチガチはあんま無くて「あーまぁいけるなこれ」って思いました
普通に怖かったんですけど、特に何も考えずに走って跳びました
縦にすごい回転して、「こういうの普通は記憶飛ぶとか無いんかい」って思いました なんかめっちゃ回転して、めっちゃ落ちたんですけど右手の甲を骨折?したぐらいであとはどこも大丈夫でした 雪道の斜面に寝転がって「富士山は俺を殺せなかった」とかなんか中二っぽいことを思いました 皆さん、人は簡単に死なないです 大自然は俺を殺せなかった 死ぬほど右手痛かったので首に巻いてたフェイスタオルを適当に巻いて当てもなく下山しました なんかめっちゃ自信あったポイントで死ねなかったので特に何も考えずに降りようとしました
最短は来た道をそのまま戻るってやつだったんですけど登りは本当にしんどくてこのまま降りるの死ぬよりイヤだったので横道になんか行けそうなアスファルトの道をひたすら降りました めちゃくちゃ時間が経っても一向に降りられてる実感が沸かなかったんですけど道中にあった看板で全てを悟りました
そこは工業用の林道で下に降りる用のやつじゃなくてX軸に向かって進む感じのやつだったからです 時刻は6時を過ぎて夕日も良い感じに沈み始めてました 街灯なんてあるわけ無いのでアー山道を真っ暗な状態でひたすら歩くのかとか思ってたんですけどなんか道から猟銃持った夫婦が出てきてワオってなりました トラックがあったのでマジでダッシュして手を振って乗せてもらいました 俺は生きたいのか死にたいのかワケわかんないですね 途中で「捕まえたシカを荷台に積むから寄り道するね」と言われたのでハイハイ言ってたら俺の真横にシカの死体が置かれました ワオってなりました 皆さん、シカは簡単に死にます
俺の事を知ってる人間全てを馬鹿にした文章を書いてる感じはありますけど下山したテンションでそのまま書いてるのと右手がマジで痛いです 左手だけでこの量の文章を書くのは初めてです
俺のことを応援してくれてた人、手助けしてくれてた人、見守ってくれてた人をこんな形で裏切ってしまうのは申し訳なく思います
俺は死ぬ事すら出来ない何者でも無いやつでした 俺は俺でさえ俺が何を考えて、何を思って、日々何を行動していたのか理解出来なかったです この旅でそれを見つけようとしたんですけど、最後までうまくいきませんでした この後はどうするか何も決めてません 今は山梨のネットカフェでこれを書いてます 虎の子の一万円をお賽銭箱に入れたのを少し後悔しています 無一文でこれからどうするか、北上するのか南下するのか、俺はどうしたいのか何も決めてません とりあえず店を出たら適当に歩いて考えてみようと思います
今まで本当にありがとう、ごめんなさい
それではお元気で
あっグラブルのアカウント誰か引き取ってやってください
oyadomariyan@gmail.com
aisaka0810
です