熊本の金融機関 本人確認書類で引き出し可能に

熊本県内の各金融機関は、18日以降、被災して預金通帳やキャッシュカードなどが無くなった場合でも、運転免許証や健康保険証など本人と確認できる書類があれば、預貯金を引き出すことができる措置を窓口で行うことにしています。
肥後銀行は、熊本市中央区の味噌天神支店、東区の東町団地支店と託麻支店、益城町の木山支店と広安支店を除く、県内外の117の店舗で20万円を限度に預金を引き出すことができます。

熊本銀行も、県内外の70の支店のうち、ほとんどの支店は18日から通常どおり営業しますが、熊本市中央区や東区の一部の店舗では営業できるどうかまだ判断できないため、最新の営業状況については、ホームページで確認してほしいと呼びかけています。引き出しの限度額は設けていないとしています。

このほか、熊本中央信用金庫、熊本第一信用金庫、熊本信用金庫などの各信用金庫も10万円、もしくは20万円を上限に預金を引き出すことができます。このうち、熊本第一信用金庫は、17日の午後5時時点では、一部の店舗が営業できるかどうか分からないということで、営業状況については、ホームページで確認してほしいとしています。

また、日本郵便が20万円を上限に、JAかみましきも被災して営業できない一部の店舗を除いて30万円を限度に、預貯金を引き出せるよう対応するとしています。

三菱東京UFJ銀行などの各大手銀行も同じような措置を実施することにしています。

預金の引き出し以外でも、各金融機関では、住宅ローンの返済などについて店舗や電話での相談窓口を設けています。一方、ATM=現金自動預け払い機については、熊本市や益城町などで地震に伴う停電などの影響で稼働していないところがあるということで、各金融機関で復旧を急ぐことにしています。