地震 自閉症やてんかん団体注意呼びかけ

相次ぐ地震を受けて、自閉症やてんかんの患者や家族でつくる団体は、避難所で自閉症の人が不安を感じないよう間仕切りを設けたり、てんかんの人が急に薬の服用をやめたりしないよう、避難生活で注意する点をまとめたハンドブックなどを公表しました。
「日本自閉症協会」は、ホームページに東日本大震災での教訓を基に作ったハンドブックを掲載しています。このなかでは、自閉症の人は、周りの人とのコミュニケーションがうまく取れないことや、いつもと違う状況で不安になり、落ち着きがなくなってしまうことを紹介し、理解を求めるとともに、避難所で自閉症の人が不安を感じないよう間仕切りを設置して、居場所を確保するなどの工夫が必要だとしています。

てんかんの患者や家族などでつくる「日本てんかん協会」は、患者が薬の服用を急に止めると、発作がお起きるおそれがあるとして、被災地の患者に対して、薬が残っているかどうかを確認したうえで、必要に応じて医療機関を受診し、薬の服用をやめないよう呼びかけています。受診の際は、かかりつけの医師を優先し、受診が難しい場合は、診療科を問わず、近くの医療機関に相談してほしいとしています。