東京ヤクルトVS横浜DeNA
今日の前橋は風が強くて外出できなかったので、
娘とプロ野球の中継を観ていました。
テレビではなくタブレットです。
最近はいろんなアプリがあって、
プロ野球中継が観れるものもあるんですよ。
いろいろと便利な世の中になったものです。
さて、肝心の試合ですが、
稀に見るドラマチックな幕切れとなりました。
野球は1球で流れが変わるといいますが、
まさにそれを象徴したかのような試合でした。
9回までは敗色濃厚だったヤクルトが・・・
試合はヤクルトがルーキーの原樹理投手、
DeNAがベテランの山口俊投手の先発ではじまりました。
序盤はDeNAが有利でした。
1回に1点、4回に2点を追加するなど順調な滑り出しで、
山口投手も好投していました。
これに対しヤクルトは3回までずっと残塁があり、
大きなチャンスが来るたびに併殺打が出てしまいました。
4回の裏に坂口選手のタイムリーで2点を返すものの、
同点には追いつけず、9回には味方のエラーをキッカケに、
駄目押しとも思える1点を取られてしまったのです。
ヤクルトファンの私と娘は、
今日の試合は99%負けると思っていました。
下位打線のバッターが活躍しているものの、
3・4・5番がいいところで凡退していたからです。
しかも2点差で9回のマウンドに立ったのは、
DeNAの守護神の山崎投手でした。
昨年、37セーブを記録し、
球種も多彩で安定感のあるすごいピッチャーなのです。
まさかの大逆転劇
ヤクルトが2点のビハインドで迎えた9回は、
1番の坂口選手からの好打順でした。
山崎投手の初球をあっさりとレフト前に運び、
反撃のキッカケを作りましたが・・・
川端選手が内野ゴロで1アウトになり、
山田哲人選手も見逃しの三振で2アウトになってしまいました。
ところが!
4番のバレンティン選手の打球はサード前に転がり、
万事休すと思いきや、変わったばかりの三塁手がエラーをしてしまったのです。
足の速い坂口選手が生還して1点差となりました。
ここからヤクルトの大逆転劇がはじまります。
続く雄平選手が、左方向にツーベースを放って2アウト3塁2塁となり、
6番の荒木選手は慎重にフォアボールを選びました。
そして。
9回表に自身のエラーでDeNAに1点を与えてしまった西浦選手が、
汚名返上のライト前ヒットを放ちました。
これで4対4の同点となったのです。
最後はキャッチャーの中村選手が左中間にヒットを打って、
ヤクルトは逆転サヨナラ勝利を収めました。
俗に「野球は9回2アウトから」と言いますが、
まさにそれを象徴した試合でしたね。
ちなみに、2013年夏の高校野球でも良く似たゲームがありました。
前橋育英対常総学院戦です。
この試合も9回2アウトまで追い詰められたので、
私は前橋育英が負けると思っていましたが、
同じように内野手の失策からチャンスを得て、逆転勝利をつかんでいます。
最後まで「何が起こるかわからない」のが野球なんですね。
この年の前橋育英高校は初の全国制覇を成し遂げました。
エースの高橋光成投手は現在、埼玉西武ライオンズで活躍しています。
まとめ
劇的な逆転勝利を飾ったヤクルトですが、課題はたくさんありますね。
13本のヒットがありながら、5点しか取れなかったので、
山のように残塁を築いてしまいました。
9回までは本当に重いゲームでした。
でも、途中で出てきた村中投手と秋吉投手の出来が良かったので、
打線がうまくつながるようになれば、順位も上がってくるでしょう。
9回から登板した松岡投手は被災地・熊本の出身で、
今回の勝利は大きな励みになったと思います。
野球にはプレーする上でのセオリーはありますが、
こうすれば絶対に勝てるという保障はないんですよ。
そういった不確実性が面白いスポーツなんです。
ヤクルトも相手チームのDeNAも、
双方ともに全力を出し切った素晴らしい試合でした。
久しぶりに野球ですごく感動できましたよ。