大きな地震が続いています。
ガラスから離れて、建物から離れる。
熊本だけでなく。
大分でも。
被害は広い範囲に。
もう、信じられないです。
どうしよう。
道路が寸断し、孤立。
おとといからの一連の地震で、熊本県では37人が亡くなりました。
どこからどうやっていいか。
夜を迎えた被災地。
非常に激しい雨が降るおそれがあり、警戒が強まっています。
こんばんは、ニュース7です。
熊本県などで相次いでいる一連の地震。
発生場所や被害がさらに拡大しています。
こちらは、震源付近の模型です。
赤く細い線は、断層帯を示しています。
おとといの夜、震度7を観測した地震の震源はこちらです。
その後、きょう未明になって、マグニチュード7.3の大地震が発生しました。
そして大分県を震源とする地震も相次いでいます。
きょう日中から夜にかけて、何度も地震がありました。
震度5弱以上の地震は、午後5時までに14回に上っています。
おとといからの一連の地震で、熊本県内では、37人が亡くなっています。
また今も、9万8000人余りが、避難所に避難しているということです。
そしてこちらは、これまでに分かっている亡くなった人の場所です。
八代市から南阿蘇村にかけて断層帯に沿うようになっているのが分かります。
そして各地の被害ですが、建物の倒壊や土砂崩れなどのほか、地域を代表する神社などでも、被害が出ています。
被災地では、これから局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
住宅が倒壊した御船町から中継です。
熊本県御船町です。
今、余震と見られる揺れが起きました。
突き上げるような揺れと共に、周辺の家ががたがたと揺れました。
きょう未明の地震で、熊本県御船町たきがわで、持田哲子さん70歳が、崩れた自宅の下敷きになり、病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
私の後ろに見えますのが、持田さんの住宅です。
1階部分が押しつぶされ、激しく壊れています。
消防や近所の人によりますと、持田さんは夫とともに下敷きになり、夫の助けてくれという声を聞いた近所の人や、消防団が集まり、夫は無事に助け出されたということです。
しかし、持田さんは呼びかけても反応がなく、その後、駆けつけた消防によって、7時間余りたってから救出され、熊本市内の病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
近くに住む男性は、おとといの地震の後片づけをしていたところで、もっと大きな地震が起きるとは思いませんでした。
この地域から犠牲者が出たのは残念ですと話していました。
以上、御船町の現場からお伝えしました。
続いて、住民の方が避難している熊本市役所と、大分県由布市の小学校から中継です。
熊本市中央区の熊本市役所前です。
つい先ほど5分ほど前まで、給水が行われていました。
現在、熊本市では断水が続いています。
配られたのは1人5リットル延べ200人分です。
このあと、最後まで水が行き渡らなかったということで、夜の9時前後から再び給水を行うということです。
次の給水が6回目です。
熊本市役所、避難所になっています。
中を見ますと、たくさんの方が集まっています。
熊本県ではおとといの夜、大きな地震に見舞われました。
そしてきょうの未明も、さらに大きな地震がありました。
2や連続で大きな地震に見舞われています。
きのうまで不安でなかなか眠れなかった。
1人でいるのは不安だということで、きょうはこの避難所に来ましたと話す人も多い一方、さらにきょうは天気が悪いので、雨がしのげる所で過ごしたいですという話も聞かれました。
熊本市中央区の熊本市役所からお伝えしました。
大分県由布市の由布院小学校の教室です。
雨が降る前の午後5時ごろから、避難する人の数が増えてきています。
今、雨は降っていません。
ただ風が強くなって来ています。
避難している皆さんがきょう、多く求めていたのがこちらのお水です。
こちら、特別にお借りしました。
湯布院でも一部の世帯で断水、または水が出ても濁っているという状態になっています。
そしてあちらをご覧ください。
このあとの雨に備えて、自衛隊がテントを張りました。
この中で、水を求めてきた人に水や救援物資を渡すということになっています。
そして、今こちらで求められているものをまとめました。
夜に向けて人も増えてきて、毛布が足りていません。
さらには床が硬いので、床に敷くマットも足りていません。
さらにはおむつ、生後1か月から3か月の子どものSサイズがありません。
MとLは数がそれなりにあります。
そしてここにはお風呂がありません。
体を拭くウェットティッシュも求められています。
これから天気が崩れると予想される大分県由布市からお伝えしました。
熊本県や大分県で、震度5弱以上の揺れを観測した地震は、きょう午後6時までに合わせて14回に上っています。
被災地ではこれから局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあり、土砂災害に警戒が必要です。
午後4時2分ごろに発生した熊本地方を震源とする地震です。
震度5弱の揺れを、熊本市西区と熊本県宇城市、それに嘉島町で観測しました。
おとといの夜に震度7の激しい揺れを観測した地震以降、熊本県などでは、規模の大きな地震が相次いでいます。
きょう未明には、熊本地方を震源とするマグニチュード7.3の大地震が発生し、熊本県の広い範囲で、震度6強の激しい揺れを観測しました。
その後、午前9時48分ごろに発生した、熊本地方を震源とする地震では、震度6弱の揺れを熊本県菊池市で観測したほか、午前3時55分ごろに発生した熊本県阿蘇地方を震源とする地震では、震度6強の揺れを熊本県産山村で観測しました。
大分県を震源とする地震も相次いでいます。
午前7時11分ごろに発生した地震では、由布市で震度5弱を観測しました。
おとといの夜から、きょうの午後6時までに発生した地震では、熊本県や大分県で最大で震度7が1回、震度6強が3回、震度6弱が3回観測されるなど、震度5弱以上の揺れを伴う地震は、合わせて14回に上っています。
気象庁は、今後も激しい揺れを伴う地震が発生するおそれがあるとして、建物の倒壊などに警戒を呼びかけています。
大地震が相次いでいる九州では、発達する低気圧の影響で、これから局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
あすの朝にかけては、局地的に1時間に50ミリ以上の雨が降って、大雨になるおそれがあります。
気象庁は新たに、揺れの大きかった自治体では、地盤が緩んでいるおそれがあるとして、大雨警報や土砂災害警戒情報の発表基準を引き下げました。
発表基準が引き下げられたのは、熊本、大分、福岡、佐賀、長崎、宮崎の6つの県の合わせて41の市町村です。
大雨警報と注意報の発表の基準の一つになっている、土壌雨量指数と呼ばれる基準などが、通常の70%から80%に引き下げられました。
気象庁は熊本県や大分県などの被災地では、少しの雨でも、土砂災害が起きるおそれがあるとして、警戒を呼びかけています。
未明に起きたマグニチュード7.3の地震。
その後も地震が相次ぎ、被害は広範囲に及びました。
きょう未明の熊本県益城町役場。
突然、大きな揺れが襲い、電気も消えます。
建物が大きなきしむ音を立てて、今、少し崩れました。
地震は断続的に続きます。
熊本駅では、外壁のガラスが落下。
相次ぐ地震で、被害は広範囲に及びました。
おととい、震度7を観測した益城町。
停電した町役場に電気を送っていた九州電力の発電機車が、きょう未明の地震のあと、横転しているのが見つかりました。
おとといの地震では無事だった建物。
しかし、けさの映像では、つぶれています。
こちらは、地震前の熊本城です。
きのうは天守閣の瓦が崩れ、一番上にあったしゃちほこがなくなりました。
そしてきょう。
こちら、本丸の屋根が、きのうはまだたくさん確認できたんですが、今はほとんど残っていません。
たび重なる地震で、四方に散らばったと思われます。
相次ぐ地震は、熊本地震の震源の北東側に当たる熊本県の阿蘇地方や大分県でも。
有数の温泉地、大分の湯布院につながる大分自動車道です。
崩れてきた土砂で、道が完全に塞がれています。
湯布院にある土産物店では、床一面に商品が転がって、足の踏み場がなくなりました。
被災地では、不安が募ります。
雨に備えて、屋根などを覆うシートが配布されました。
熊本市にある大学では、一部の教室を避難者に開放していますが、雨の予報で人が多く集まり、中に入りきれません。
地震が続く中、住民の人たちは夜を迎えています。
熊本県警察本部などによりますと、熊本県内では、おとといから続く一連の地震で、これまでに37人が亡くなっています。
益城町に住む宮守陽子さんです。
おとといの地震で、崩れた自宅の下敷きになって亡くなりました。
数年前に夫を亡くし、2人の娘と暮らしていたということです。
城本千秋さんは、きょう未明の地震で亡くなりました。
知人によりますと、地域の集まりなどに積極的に顔を出し、温厚な人柄だったということです。
内村宗春さんは、孫の成長を楽しみにしていました。
富田知子さんも、自宅の下敷きになって亡くなりました。
熊本県の災害対策本部は、おとといからの一連の地震で被害を受けた住宅が、きょう午後2時半までに、県内で少なくとも865棟に上ると発表しました。
ただ地震で大きな被害を受けた益城町や南阿蘇村などはまだ情報が入ってきていないということで、被害を受けた住宅の数は、さらに多くなると見られています。
熊本県災害対策本部によりますと、午後5時現在、少なくとも39の市町村で9万8000人余りが避難所などに避難しています。
熊本県と大分県では、地震の影響で地盤が緩み、今後の雨で土砂災害や川が氾濫するおそれがあるなどとして、12の市町村のおよそ17万人に、避難指示や勧告が出されています。
震度6強の激しい揺れを観測した熊本県の南阿蘇村は、地震で緩んだ地盤が、雨で崩落するおそれがあるとして、合わせて529人に避難指示を出しました。
その南阿蘇村では、不安な夜が続いています。
その南阿蘇村では、被害は主に村の西側で起きました。
大規模な土砂崩れが起きて、住宅の倒壊も相次ぎました。
大きな被害の実態が明らかになってきています。
熊本県南阿蘇村の上空です。
山の上のほうから、大規模な土砂崩れが起きています。
川の上に架かっていた、全長200メートルの阿蘇大橋は、たもとからなくなっています。
そしてその対岸。
畑に何本かの亀裂が入っています。
この亀裂に沿って、カメラを上に振っていきます。
画面真ん中の住宅、傾いています。
そしてその上の住宅も、1階部分が完全に潰れてしまっています。
学生などが住む複数のアパートの1階部分が潰れ、東海大学の学生2人が死亡しました。
さらに別のアパートでも。
男性1人の死亡が確認されました。
警察によりますと、男性は、ここに住む20歳の学生と見られます。
複数の住宅が巻き込まれる土砂崩れも起き、男性と女性の合わせて2人が死亡しました。
また大量の土砂によって、押し流された宿泊施設で、旅行者2人と連絡が取れないという情報があり、警察や消防が捜索を行っています。
家に住めなくなった人たちは、ひび割れた道路を歩いて避難。
避難先の大学の体育館で。
なぜ南阿蘇村で、大規模な土砂災害が起きたのか。
専門家は、畑に出来た亀裂に注目します。
今回、被害が出た場所は、宇土市の宇土半島から南阿蘇村にかけて延びている布田川断層帯の延長線上にあります。
池谷さんは、地震の強い力が伝わった可能性があると指摘します。
その上で、注意すべき点として挙げたのが、この黒い痕跡です。
これは、午後1時半過ぎに、NHKのヘリコプターから撮影された映像。
火山灰を含んだ土砂の流れが、川からあふれて住宅などに押し寄せています。
専門家は、今後雨が降って、新たな土砂崩れが起きれば、土石流となって、これより大きな被害が出るおそれがあると指摘します。
政府は、午後6時半過ぎから、きょう3回目となる非常災害対策本部の会議を開き、安倍総理大臣は、天候が悪化する中で、被災者は不安な夜を過ごすことになるとして、高齢者や乳幼児などに十分な目配りをしながら、被災者に対してきめ細かな支援を行うよう、関係閣僚に指示しました。
中谷防衛大臣は。
また中谷大臣は、医師と看護師などからなるDMATと呼ばれる災害派遣医療チームの派遣に、自衛隊機を活用することについて、厚生労働省から要請があり、きょう中に3チームを輸送する予定だと述べました。
では、ここからは災害担当の菅井デスクとお伝えします。
菅井さん、地震が相次いでいます。
要因というのは、未明に起きた大地震なんでしょうか。
そうですね、こちらが、きょう未明に起きました、大地震、マグニチュード7.3の震源です。
おとといの夜に起きた震度7を観測した地震、こちらになるんですけれども、震度を見ますと、こちらのほうが大きく見えるんですが、地震の規模としては、圧倒的にこちらのほうが大きいということがいえます。
マグニチュード7.3と6.5を比較しますと、数字だけの比較ですけれども、およそ16倍ということになります。
震源、このように×で示しますけれども、実際には地下では、長さ数十キロにわたって断層が横にずれ動いているというふうに考えられていまして、それだけこの広い範囲に影響を及ぼしたということがいえるんじゃないかと思います。
きょう未明のマグニチュード7.3、その大地震の震源の近くでは、田んぼや道路に段差ですとか、ひび割れが見つかりました。
これ、専門家は、大地震を引き起こした活断層の一部が現れたものと見ているということですよね。
もともとこの辺り、活断層があったんですけれども、この震源に近い益城町で、専門家が調査をしました。
地面にひび割れですとか、という形で、横にずれたような跡が見つかったり、あるいは段差が出来ているというようなものが50か所ぐらいで見つかったということなんですね。
上下方向のずれも5、60センチ、あるいは70センチぐらいになっていた所もあるということなんです。
通常、地震が起きたとしても、このように地表にまで、断層が現れることはまれでして、これやはり、マグニチュード7を超えるような地震でないとなかなかこれ、出てきません。
それだけ今回の地震の規模の大きさというものを物語っているんではないかと思います。
調査に当たりました広島大学の中田名誉教授なんですけれども、断層のずれ、見つかったずれは、最大で2メートルぐらいということです。
この辺りの活断層について、国が想定していた規模に近い大地震が、実際に起きた可能性が考えられるというふうにコメントしています。
今回の地震、夜間に強い地震が何度も起きていることもあって、皆さん、大変この夜、不安だと思うんですけれども、今後の地震の見通しですね、どうなりますか?
皆さん、大変お疲れだと思うんですけれども、これ、地震活動はなかなかすぐには収まらないと見ています。
こちらに、地震の回数、これまでに起きた地震の回数、マグニチュード3.5以上で、規模のある程度大きな…。
今、途中ですが、菅官房長官の会見が始まります。
本日、朝に発生した地震の余震が引き続き…警戒が必要であります。
また本日夜遅くから、あす明け方にかけて局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
このため、一部の地域において、避難準備情報を出すなど、土砂災害等の二次災害の防止に努めています。
これまでのところ、昨日の死者9名に加え、本日早朝に発生した地震以降、26名の死亡を確認。
合計で35名となっています。
また熊本県を中心に、重傷者190名、軽傷者807名を把握しております。
現在、特に被害が集中しております、南阿蘇村において、倒壊建物の木に下敷きになっている方がおられる可能性があることから、引き続き救助活動を実施中であります。
電力は、約10万戸で停電、ガスは約10万5000戸で供給停止、水道は約42万戸で断水となっております。
引き続き速やかな復旧に取り組むとともに、特に水については、給水車を手配するなどの措置を講じているところであります。
また原発の状況については、原子力規制庁から引き続き異常はないとの報告を受けております。
この事態に政府の総力を結集して取り組むため、先ほど、総理出席のもとに、第6回非常災害対策本部を開催をいたしました。
総理からは改めて、雨風が強くなる中、夜間の救命救出活動は極めて困難なものとなるが、引き続き人命第一で全力を尽くすこと。
生活必需品の提供に万全を期すことはもとより、高齢者や乳幼児等、配慮が必要になる方々にも十分に目を配りながら、きめ細かな支援を徹底すること、避難の長期化も予想される中で、住環境の確保なども含め、関係機関一体となって被災者の支援策に万全を期すこと、この3点について、指示がありました。
政府としては、警察、消防、自衛隊、海上保安庁、医療部隊等を最大限投入し、2万人規模への態勢を強化し、被災者の救助、万全を期しているところであります。
このような状況の中、熊本県内の681か所の避難所に、約9万人の方が避難されております。
合わせて被災地域の必要な物資を確保することができるよう、本日、非常災害対策本部のもとに、関係省庁からなる物資調達班を設置、被災者数に応じた3日分の食料、90万食を供給する準備を進めています。
被災地の皆さんにおかれましては、自衛隊などからの避難情報のほか、テレビ、ラジオなどの情報にも注意し、お互い助け合い、落ち着いた行動をお願いをいたします。
私からは以上であります。
菅官房長官の会見でした。
新しい情報です。
警察によりますと、きょう未明の地震で、震度6強を観測した南阿蘇村かわようにある倒壊した2つの住宅から、きょう午前、女性1人ずつ、合わせて2人が運び出され、その後いずれも死亡が確認されたということです。
警察はいずれも、倒壊した住宅に住む女性と見て確認しています。
これできょう未明以降、南阿蘇村で地震で死亡した人は、合わせて7人になりました。
では再び、災害担当の菅井デスクに聞きます。
一番皆さんが気になっている今後の地震の見通しですね。
どうでしょうか?
それ見るうえで、これまでの地震の回数、マグニチュード3.5以上、大きいものだけを見ているんですが、過去の内陸で起きた地震と比較しても、かなり今回、多いということが言えます。
これが、おとといの夜の地震からの回数を積み上げたものなんですが、きょう未明に大地震が起きて、またぐっと増えました。
例えば、岩手・宮城内陸地震ですとか、新潟県中越地震、かなり地震活動、活発な地震だったんですけれども、それと比べても、同じか、それを超えるぐらいになってきている。
昼の段階ですので、実際はもっと上がっています。
普通、時間がたちますと、このようにグラフが横に寝る、つまり回数がだんだん減っていくんですけれども、今回のケース、このようにきょうになってまた上がってますので、これ、なかなかすぐにはやはり、減っていかない、まだしばらくは上がった状態が続いていくということになりますと、地震としては今後もやっぱり同じように、熊本、大分を中心に、揺れの強い地震が起きる可能性があるというふうに考えなければならないと思います。
今後の注意点はいかがでしょうか?
これから夜間を迎えるわけですけれども、揺れだけではなくて、雨、風にも警戒が必要になってきます。
まず自治体からの避難勧告などの呼びかけ、それから気象台からの警報、大雨警報ですとか、土砂災害警戒情報、こういった情報が出てないかということは注意していただきたいんですけれども、こういうものが出てからですと、避難ができない可能性があります。
やはり、特に夜間ですので、風雨が強まると外に出るのはかえって危険なケースがあるんで、できるだけ今のうちに、まだ雨風、本格的に強まるまでには、時間、まだ少しありますので、そうなる前に、心配な地域では避難を早めに済ませていただきたいと思います。
それから屋内で過ごす場合、避難先で過ごす場合も、例えば、揺れで倒れてくる物が周りにないかどうかというのを、もう一度ちょっと見直していただきたいんですね。
できるだけ安全な所ということ。
それから斜面が近くにあるとか、山あいの地域の方は、例えば、家が丈夫でも、土砂災害で土砂が流れ込んできた場合、1階よりは2階のほうが安全な場合があります。
それから斜面からできるだけ離れた部屋のほうが安全な場合もありますので、どこで過ごすかということも、できればもう一度考えていただきたいなというふうに思います。
菅井デスクでした。
それでは、今後の雨の見通しなどについて、気象情報担当の菊池さんです。
この時間は、まだ九州、ほとんどの所で雨が降っていません。
ただ、西に目を向けますと、活発な雨雲が広がっています。
雷も発生しています。
活発な雨の原因は、低気圧と前線です。
西から近づいてきています。
あす朝の予想です。
低気圧は発達しながら、日本海を進む予想です。
特に前線が通過する前後、九州北部では、あす明け方にかけて、非常に激しい雨の降るおそれがあります。
また低気圧に向かって、南寄りの風も強まるでしょう。
予想される雨と風です。
多い所で150ミリの大雨、瞬間的には35メートルと、立っていられないほどの風が吹くおそれがあります。
九州北部、このあと今夜からが、雨と風のピークとなる見込みです。
では雨の様子を見ていきましょう。
降り始め、今夜のうちは、まだ弱い雨が中心です。
ただ、このあとです。
日付が変わってから、広い範囲に活発な雨雲がかかり、本降りとなる予想です。
あす午前6時ごろまで、非常に激しく降るおそれがあります。
このあと、あす日中の天気は回復して、午後は晴れ間も出てくる見込みです。
ではポイント予報、見ていきましょう。
雨は朝までの予想ですが、午前6時ごろまで、暗い時間帯が雨のピークとなる予想です。
警戒をしてください。
また南寄りの風も強まるでしょう。
気温は朝が最低気温17度、それほど冷え込みはなさそうです。
ただ、日中は最高気温22度、午後は日ざしが暑いくらいになりそうです。
あすにかけての警戒、注意点です。
これまでの地震で、すでに土砂災害の起きている所があります。
これからの大雨で、さらに災害が拡大するおそれがあります。
また地震で地盤が緩んでいるために、新たに土砂災害が起きるおそれがあります。
雨が強まって降っている時間はもちろんですが、あす、雨が上がったあとも、警戒をしてください。
そして大気の状態不安定です。
落雷、突風のおそれがあります。
ふだん、飛んでこないものが急に飛んでくるおそれもあります。
なるべく安全な所で身を守ってください。
この先の週間予報です。
まずあす明け方にかけて、大雨に警戒をしてください。
そのあとも、月曜日と木曜日に雨が降りやすい予想です。
金曜日と土曜日、曇りの予報ですが、このあと雨の予報へ変わってくるおそれがあります。
そして晴れる日も気温の大きな変化、注意をしてください。
最高気温は25度前後で暑いくらいですが、朝は11度から12度と冷え込みそうです。
体調管理、十分に気をつけてください。
再び不安な夜を迎えた皆さん、助かった命をなんとかみんなで守ってください。
夜をみんなで乗り切ってください。
お伝えしていますように、熊本県などでは、きょう未明にマグニチュード7.3の大地震が発生するなど、おとといから規模の大きな地震が相次いでいます。
震度5弱以上の揺れを観測した地震は、きょう午後6時までに、合わせて14回に上っています。
気象庁は、今後も激しい揺れを伴う地震が発生するおそれがあるとして、警戒を呼びかけています。
また被災地では、これから局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は、熊本県や大分県など、地震が相次いでいる被災地では、これまでの揺れで地盤が緩み、少しの雨でも土砂災害が起きるおそれがあるとして、警戒を呼びかけています。
交通やライフラインへの影響が続いています。
けさの熊本空港です。
ターミナルビルの入り口には、閉鎖を知らせる貼り紙が貼られていました。
未明に起きた地震で、建物に被害が出たためです。
天井が落ちたり、床が盛り上がったりしているということです。
航空各社は、きょうとあす、熊本空港を発着する予定のすべての便の欠航を決めました。
こちらの列車、脱線しているということです。
JR豊肥線では、地震の揺れで回送列車が脱線しました。
乗客はおらず、けが人はいないということです。
脱線した区間は、おとといの地震の影響で、運転を見合わせていて、運転再開に向け、列車を回送させていたところ、脱線したということです。
九州の高速道路は、土砂崩れが起きたり、路面に亀裂が入ったりして、広い範囲で通行止めになっています。
午後5時半現在、通行止めになっているのは、九州自動車道の熊本県植木インターチェンジと八代インターチェンジの間の上下線、大分自動車道の大分県日田インターチェンジと、大分米良インターチェンジの間の上下線などとなっています。
ライフラインへの影響です。
九州電力によりますと、午後7時現在、熊本県では合わせて8万6300戸で停電が続いているということです。
復旧のメドは立っていないということです。
一方、宮崎県と大分県の停電は、すべて復旧したということです。
また、厚生労働省によりますと、断水は午後3時の時点で、熊本県や大分県などで、少なくともおよそ42万戸に上っています。
熊本市では給水を待つ長い列が出来ていました。
待っている間にも地震が。
大きな揺れです。
熊本市役所前です、熊本市役所前から撮影しています。
また西部ガスによりますと、熊本市内の全域や、合志市など、熊本県内の7つの市と町のおよそ10万5000戸で、ガスの供給を停止しているということです。
企業の生産活動にも影響が広がっています。
このうち、自動車メーカーのホンダは、熊本県大津町にあるオートバイの生産工場について、週明けの18日も操業を停止することを決めました。
また、部品の調達が滞っていることなどから、トヨタ自動車の子会社、トヨタ自動車九州の福岡県内にある3つの工場が操業を停止しているほか、福岡県苅田町にある日産自動車九州の乗用車の組み立て工場も操業を見合わせていますが、いずれも週明け18日以降、操業ができるかどうか決まっていないとしています。
また、大分県中津市にあるダイハツ九州の工場も、18日以降については、操業するかどうか決まっていないということです。
一方、大手自動車部品メーカーのアイシン精機の熊本市南区にある子会社と関連会社の工場は、14日の地震で建物のガラスが割れるなどの被害を受け操業を停止し、再開のメドは立っていないということです。
また大手電機メーカーでは、ソニーの熊本県菊陽町にある工場、三菱電機の熊本県菊池市と合志市の工場、それに半導体大手、ルネサスエレクトロニクスの熊本市南区にある工場は、いずれも週明け18日以降に操業が再開できるかどうか、確認作業を進めているということです。
食品メーカー関連では、山崎製パンが、あすから生産を再開する方針だということです。
一方、飲料大手、サントリーは、熊本県嘉島町にある飲料水やビールなどを生産する工場の操業を停止していて、再開のメドは立っていないということです。
では、地震の情報について、福岡放送局からお伝えします。
熊本県と大分県では、きょう未明に発生した熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.3の大地震のあと、余震と見られる地震が相次ぎ、被害が広がっています。
熊本県阿蘇市の阿蘇神社上空です。
阿蘇神社も地震によって大きな被害が出ています。
国の重要文化財の楼門です。
屋根が大きく壊れています。
柱がむき出しになって折れています。
1階部分が完全に押しつぶされています。
そして楼門の向こう側、こちら拝殿です。
拝殿も大きく壊れています。
屋根が折り重なるように潰れています。
南阿蘇村長野地区の上空です。
真っ黒に見えるのは、土砂と思われます。
上流から流れてきた土砂のようです。
そして、こちらから土砂があふれて、田畑を埋めています。
こちらのハウスも、半分以上が壊れています。
そしてこちら、もう少し下流には、民家があります。
民家のほうにも土砂は押し寄せています。
九州道緑川パーキングの上空です。
緑川パーキングの南側の橋脚、こちらが完全に落ちています。
橋に入る所なんですが、こちら、完全に外れているのが見えます。
道の真ん中、橋脚も折れて、高速道に散らばっているのも確認できます。
大分県由布市の小学校です。
地震の影響で学校に避難している住民に、自衛隊による炊き出しが行われました。
とてもありがたいですね。
体にしみますね。
冷たいパンとかと違って。
熊本が大変だからね、よそ事ぐらい思ってたら、もう、これ、大変よ。
身にしみます。
一方、熊本県益城町では、地震で自宅の屋根瓦が落ちる被害を受けた住民のために、雨に備えて応急措置のためのブルーシートが配布されました。
九州電力によりますと、きょう未明の地震の影響で、午後7時現在、熊本県内の8万6300戸で停電が続いているということです。
鉄道の情報です。
JR九州によりますと、九州新幹線は、引き続き全線で不通となっていて、復旧のメドは立っていないということです。
熊本県内のすべての在来線は、線路などの点検が必要なため、始発から運転を見合わせています。
このほかにも、九州各地の鉄道で、運転の見合わせが相次いでいます。
タクシー会社と交渉して、熊本までなんとか乗せていってもらえないかと思って、やっぱり家族、心配ですよね。
そうですね。
家の中もたぶんどうなってるか不安なので。
高速道路です。
通行止めになっているのは、九州自動車は熊本県の植木インターチェンジと八代インターチェンジの間の上下線、大分自動車道が大分県の日田インターチェンジと大分米良インターチェンジの間の上下線、東九州自動車道がいずれも大分県内で、大分米良インターチェンジと佐伯インターチェンジの間の上下線、それに安心院インターチェンジと日出ジャンクションの間の上下線などとなっています。
空の便です。
全日空と日本航空、それにジェットスターとソラシドエアは、熊本空港のターミナルビルに被害が出ている影響で、きょうに続いて、あすも、熊本空港を発着する臨時便を含むすべての便の欠航を決めました。
ここまで、福岡からお伝えしました。
続いて、熊本放送局からお伝えします。
熊本です。
熊本県南阿蘇村は、地震で緩んだ地盤が雨で崩落するおそれがあるとして、これまでにくろかわ地区、立野地区、しんしょ地区の合わせて529人を対象に、避難指示を出しました。
今回の相次ぐ地震で、生活への影響が出ています。
熊本市全域のおよそ40万世帯で断水が続いています。
熊本市は31か所に給水場所を設けています。
熊本市内の給水場所は、北区が龍田小学校、弓削小学校、武蔵中学校、清水岩倉台、龍田西小学校、武蔵小学校、北部総合出張所、楠中央公園です。
南区は、舞原公民館、下益城城南中学校、日吉小学校、平成中央公園です。
中央区は、一新小学校、黒髪小学校、白川公園、熊本市役所、五福小学校、熊本刑務所、八王子中央公園です。
西区は、城西小学校、城西中学校、花園小学校、熊本新港の船着き場、蓮台寺公園、池上中央公園です。
東区は日下部公民館、託麻西小学校、長嶺小学校、健軍水源地、秋津中央公園、山ノ内中央公園です。
ただし給水車に水を補充する配水池が1か所しか正常に機能していないため、水の補充に時間がかかり、給水が行われない時間が長くなっている所があるということです。
給水所では一部を除き、午後9時ごろまで給水を行うということです。
益城町でも広い範囲で断水が続いています。
町は、自衛隊などの協力を得て給水を行っています。
給水場所は、きょう午後3時現在で、益城町役場、中央小学校、広安小学校、広安西小学校、飯野小学校、広安愛児園、ひろやす荘、いこいの里、平成唯仁館、熊東園、花へんろ、総合体育館、それに保健福祉センターとなっています。
以上、熊本でした。
アメリカで開かれていたG20・主要20か国の財務相・中央銀行財務相中央銀行総裁会議が閉幕しました。
いわゆるパナマ文書をきっかけに焦点となった租税回避の問題では、G20としてより強い姿勢で対策を進めていくことで一致しました。
発表された声明では、世界経済の現状について、金融市場は年明け以降の下落幅のほとんどを回復したが、世界経済の見通しに対する下方リスクと不確実性は残っているとしたうえで、各国が政策を総動員して、成長を支える姿勢を、改めて強調しました。
一方、租税回避の問題については、各国が非居住者の金融機関の口座の情報を提供し合うことで、脱税や資産隠しを防ごうという枠組みにまだ参加していない、パナマなどの国や地域に対して、参加を求めるとしています。
そして、7月に中国で開かれる、次のG20の会議までに、課税逃れの防止に非協力的な地域を特定する新たな基準作りを進めるとし、進捗がない場合は、G20各国が対抗措置を取りうるとしていて、G20として、より強い姿勢で課税逃れ対策を進めていくことで一致しました。
ニュースを続けます。
韓国で、旅客船セウォル号が沈没し、修学旅行中の高校生など300人以上が犠牲となった事故からきょうで2年。
現場の海域に近い島、チンドで、追悼の催しが行われ、遺族や行方が分かっていない人の家族などおよそ500人が出席しました。
当時、高校2年生だった娘の行方がいまだに分からない母親は、来年のきょうには、船体の引き揚げが終わり、娘が家族のもとに戻ってほしいと、一刻も早い船の引き揚げを訴えました。
韓国政府は、ことし7月末の引き揚げ開始を目指すとしているものの、作業は困難が予想されています。
アメリカの有力紙、ワシントン・ポスト。
来月、日本を訪れるオバマ大統領が、被爆地、広島に赴き、核兵器のない世界の実現を呼びかけるよう促す社説を掲載しました。
15日、電子版に掲載された社説は、被爆者をはじめ、日本の人々は核兵器の悲惨さを世界に訴え、警告を続けてきたとしたうえで、こうした人たちに敬意を表することは、オバマ大統領にとってふさわしいと記しています。
一方、太平洋戦争中に、旧日本軍の捕虜となった元アメリカ兵などで作る団体は、オバマ大統領に対し、大統領が日本で死亡した捕虜を追悼するまで、被爆地、広島への訪問を見送るよう求める書簡を送っています。
お伝えしていますように、おととい震度7を観測した地震以降、熊本県などではきょう未明にマグニチュード7.3の大地震が発生するなど、地震が相次いでいます。
一連の地震で、これまでに37人が亡くなっています。
夜を迎えた被災地では、これから局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
激しい揺れを伴う地震、そして土砂災害への警戒を続けてください。
午後4時2分ごろに発生した、熊本地方を震源とする地震です。
震度5弱の揺れを熊本市西区と熊本県宇城市、それに嘉島町で観測しました。
おとといの夜に震度7の激しい揺れを観測した地震以降、熊本県などでは規模の大きな地震が相次いでいます。
きょう未明には、熊本地方を震源とするマグニチュード7.3の大地震が発生し、熊本県の広い範囲で、震度6強の激しい揺れを観測しました。
その後、午前9時48分ごろに発生した、熊本地方を震源とする地震では、震度6弱の揺れを熊本県菊池市で観測したほか、午前3時55分ごろに発生した、熊本県阿蘇地方を震源とする地震では、震度6強の揺れを熊本県産山村で観測しました。
大分県を震源とする地震も相次いでいます。
午前7時11分ごろに発生した地震では、由布市で震度5弱を観測しました。
おとといの夜から、きょうの午後7時までに発生した地震では、熊本県や大分県で、最大で震度7が1回、震度6強が3回、震度6弱が3回観測されるなど、震度5弱以上の揺れを伴う地震は、合わせて14回に上っています。
気象庁は、今後も激しい揺れを伴う地震が発生するおそれがあるとして、建物の倒壊などに警戒を呼びかけています。
大地震が相次いでいる九州では、発達する低気圧の影響で、これから局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
あすの朝にかけては、局地的に1時間に50ミリ以上の雨が降って、大雨になるおそれがあります。
気象庁は、熊本県や大分県などの被災地では、少しの雨でも土砂災害が起きるおそれがあるとして、警戒を呼びかけています。
気象情報は再び菊池さんです。
熊本や大分では、このあと、雨風が強まりそうです。
夜の暗い時間にピークとなりそうですね。
今夜からの予想で見ていきましょう。
今夜はまだ弱い雨が中心なんですが、あすへと日付が変わってからです。
このあと、広い範囲で本降りとなる見込みです。
あすの朝6時ごろまでは非常に激しく降るおそれがあります。
暗い時間が広い範囲で雨のピークとなる予想です。
またここに風も重ねます。
あす朝にかけて、西または南寄りの風が強まる予想です。
このあと、日中は次第に天気は回復して、風も収まっていきそうです。
またあすは全国的に荒れた天気となりそうなんです。
低気圧や前線の影響で、西日本を中心に、激しい雨が降り、局地的に非常に激しく降るおそれがあります。
また南寄りの風も強まるでしょう。
ではあすの天気、詳しく見ていきます。
3時間後との天気と気温です。
西日本は昼前まで雨の所があり、激しく降ることがあるでしょう。
午後は晴れて、25度前後まで上がりそうです。
東日本です。
昼過ぎにかけて、雨の所が多くなりそうです。
午前中からは本降りの所もある予想です。
関東、雨の降る時間、短いですが、一日すっきりしないでしょう。
北日本です。
朝、雨の降っていない所も、次第に降りだし、風も強まる予想です。
向こう1週間の予報です。
2016/04/16(土) 19:00〜20:00
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▼九州で地震相次ぐ 「熊本県から大分県にかけ地震活動活発化 今後の地震活動に十分注意を」
詳細情報
出演者
【キャスター】高瀬耕造,【サブキャスター】橋本奈穂子,【気象キャスター】菊池真以
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
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日本語
英語
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