1話分の放送にPPLがあまりにもたくさんあったことから、インターネット上には「今回の放送は恩返し放送なのか」「60分間のPPLパーティー」「サプライズ出演した俳優ユ・アインもPPLのように見えた」など皮肉混じり批判が相次いだ。この日の放送は、登場人物たちの恋の闘いや飲み対決など、本筋とはあまり関係のない単発エピソードばかりだったため、余計に問題視された。終盤でユ・シジン大尉が銃で撃たれて病院に運ばれてくるシーンにも「強引な展開」と指摘の声が上がっている。PPLに物語の展開を当てはめていたところで突然、次回のストーリーに対する関心をあおっただけで終わったからだ。
制作費130億ウォン(約12億円)とされる『太陽の末裔』は、PPLだけで30億ウォン(約2億8000万円)を売り上げたという。しかし、これまで物語の舞台のほとんどが派兵地ということで、PPLを出すのが難しかった。このため、兵士たちは、特定の会社の紅参(高麗人参を蒸して乾燥させたもの)飲料を頻繁に飲むなど、強引にPPLを織り交ぜたことから「紅参の末裔」とまで言われている。
『太陽の末裔』のPPLは違法ではない。放送通信審議委員会は2009年、放送時間の5%以内に限りPPLを許可するという規制を緩和した。過度のPPLはドラマの展開を妨げるという指摘が相次いだが、「上がる一方の制作費や人気俳優の出演料を賄うための必要悪」という反論もある。同日の『太陽の末裔』は視聴率33.5%(ニールセン・コリア調べ)をマークした。瞬間最高視聴率が出たのは、車の自動運転機能を利用したキスシーンだった。