素敵な女の子を連れ出せた・・・素晴らしい。
バンゲ(連絡先交換)からアポ(デート)に行った・・・素晴らしい。 

さまざまなハードルを乗り越え、行動に移して、結果につながったということだ。俺も初めて連れ出せたとき、アポに行ったときの興奮をよく覚えている。

しかし、冷静になって欲しい。まだ何も成し遂げていない。この点をはっきりと理解しなくてはならない。強い気持ちがあれば、連れ出しやアポはいつか達成できることだ。最低限の条件を備えているプレイヤーであれば、回数をこなせばできる。プレイヤーの真価はその後にこそ問われるのだ。連れ出し後やアポの段階が、まさに技術の巧拙が問われる場面といっていいだろう。 

唐突だが、俺はポーカーをプレイする。テキサスホールデムというジャンルのポーカーだ。ポーカーでは、手元にくるカードは完全にランダムだ。多くの回数をプレイしていれば、どんなプレイヤーにも必ずいいカードが来る。チャンスは均等だ。では、全てのプレイヤーが均等に勝てるのか?もちろん違う。たまたま素人がプロに勝てるときもある。しかし、長期的には必ずプロは素人に勝つ。技術は運に勝るのだ。 

これはピックアップにおいても同じだと思う。初心者でもたまたま素敵な女の子を連れだせる(もしくはアポれる)ことはある。上級プレイヤーでも坊主のときはある。ここまでは運の要素が強い。上級プレイヤーは坊主でも一喜一憂しない。それがゲームの一部だとわかっているからだ。運を活かすか殺すか。それが技術なのだ。 

では、技術の議論に入る。

まず、重要なのは、連れ出しでもアポでも、ゴールからの逆算が必要ということだ。ゲームプランともいえる。金融日記の藤沢所長は淡々とした語り口(文体)が特徴だが、その藤沢所長が名物コーナーである「藤沢数希の身もフタもない人生相談」にて「馬鹿野郎!」と声を荒げた回がある。「週刊金融日記第95号」だ。これは、わかっていた障害への対策を取らずにゴールできなかったプレイヤーへの熱い叱責だった。

俺の場合であれば、どこのホテルに行くのか、そのためには何時にレストランを出るのか、そもそもどの場所にあるレストランを選ぶのか。これらを最低限考えている。さらには、レストランを出てからホテルに到着するまでの時間でどれくらい口説けて、どこでキストライするのかも想定している。

都内の主要なデートスポットの街にはそれぞれの「ロジ」が先人のプレイヤーによって既に開発されていて、それらは「プロトコル」と呼ばれる。俺も自分独自のプロトコルを持っている。公開されているプロトコルもあるが、俺の考えとしては、自分で開発したプロトコルでないと現場では通用しないと思う。そのため、出し惜しみではなく、この場では紹介しない。

そもそも、フィールドに出たことの無いプレイヤーは、「最初のアポでホテル?」「数時間前に初めて会った女の子とキス?」と驚くかもしれない。無理はない。しかし、経験のあるプレイヤー間では、会ったその日もしくは初回アポでのゴールトライはもはや常識として考えられている。なぜか?最初にゴールできなければ、何度会ってもゴールできない可能性が高いことが、過去の研究結果で明らかになっているからだ。可能性が低い案件に時間を浪費するのであれば、新しい案件に行くのがプレイヤーだ。我々は媚びない。そして失うことを恐れない。

さて、ゲームプランを考えた上で、実際に女の子とレストランなりバーに行く。この段階で重要なのは、横隣りに座ることだ。カウンター席が好ましい。なぜか?スキンシップが取りやすいからだ。隣に座って、スマホの写真を見せあったりする。これだけで肩やひざが触れる。相手の椅子の背もたれに手をかけたりする。そうやって少しずつ距離をつめていく。ネイルを見るふりをして手をさわる。ネイルをしていなくても関係ない。その際には手相をみてあげるのだ。手相を知らない?では勉強すればいい。

前回のエントリで店に入る前にボディタッチをすべきだ、と書いた。これは一度でも「触れた」という既成事実があると、次のスキンシップが大いにスムーズになるからだ。それで「行けるな」と感じたらハンドテストだ。手をつなぎに行く。俺は店内でもハンドテストを行う。

全くスキンシップが取れないこともある。「バリカタ」と言われる案件だ。そこを崩すのも楽しみの一部なのだが、無理なようであれば、早めに諦めた方がよい。街には他にも素敵な女の子が待っているのだ。「放流」といわれる状態だ。残念ながらお別れだ。ただ、俺はこのときにも女の子に対して感謝を示すことは忘れない。

プレイヤーであっても、なにも話さずにスキンシップを取り始めるのはさすがに無理がある(ただ、俺は連れ出して5分後に手をつないでいたこともあるので、なんとも言えない。ちなみにその子とはゴールできなかった。不思議だ)。では何の話をするのか?これは読者諸兄の創意工夫に委ねたいが、NLPでいうところのラポールを形成することが欠かせない。ラポールについてはこちらのまとめをご参照願いたい。

社会人であれば仕事の話が基本だろう。まずはグチを聞いてあげる。グチのない職場は存在しない。「わかる」「大変だね」「あるよね」を繰り返す。そこから、「職場で出会いある?」など恋愛の話に持っていく。本当に女の子は恋愛の話が好きだ。この際のポイントは相手に話をさせるということと、詮索はしないということだ。「プレイヤーはグッドインタビュアーであれ」とどこかで読んだ。

トークを語る上で欠かせないのが「クソテスト」だ。女の子は、必ずプレイヤーを品定めする質問をしてくる。必ずだ。この問題についても先人が議論を尽くしている。多くのプレイヤーからの尊敬を集めているヒデヨシ公のエントリを紹介したい。だいたいクソテストの内容は決まっているので、あわてないように事前に準備しておくべきだ。

また、間違いなくプレイヤーが遭遇するのが、「彼氏がいる」や「はじめて会った人とはキスしない」などの「グダ」といわれるものだ。熟練プレイヤーはグダを崩すのがうまい。試行錯誤の結果だと思うが、見事だと思う。

俺の場合はどうか?実は、グダを崩したことはほとんどない。俺がゴールしたときは、だいたいが「ノーグダ」だった。むしろ、ノーグダ状態でないとシュートを打たないといえる。ラッキーだったということもあるが、俺としては「技術の勝利」と考えたい。

俺の方程式を単純に書くと、トークで相手を「オンナの顔」にして、髪の毛をなでて黙ってキスをする。そして、CTテクノロジー(意味は調べて欲しい)を使って、それからゴールだ。

話をしていて、女の子がオンナの顔に変わっていくのをみるのは、素晴らしい時間だ。じわじわと氷が溶けるように、表情が変わっていく。そして女の子から俺をアルファとして認める言葉が出る。「どうせセフレがいるんでしょ」「女の扱いがうますぎる」「真面目な感じでチャラいのが一番むかつく」等だ。そして、言葉とは反して女の子から俺に触れてくる。
自慢のようになってしまったが、これは多くのプレイヤーが経験していることであって、俺だけがすごいわけではない。そのような事実があるということを伝えたかっただけだ。

オンナの顔とはなにか?どのように仕上げるのか?その問いに答えるために、少し長いがこの動画を見て頂きたい。 


俺の連れ出し後やアポでのベンチマークは、女の子をこの動画での椎名林檎の顔にできるかどうかだ。俺はこれをオンナの顔と呼んでいる。この動画のなかで、イチローは椎名林檎を精神的に抱いていると思う。俺はこれを目指している。

この動画の中で見られる主な技術を挙げたい。下記の3点だ。

・アルファな態度

・ミラーリング

・べた褒めからのネギング

まず、イチローは一貫してアルファな態度をとり続けている。「俺はオスとしての魅力がある」ということだ。背筋が伸びていて、相手の目をじっと見ながらゆっくりと話している。緊張から来る照れ笑いや相手に媚びる態度はゼロだ。要するに堂々とした態度で、「俺は優位にあるんだ。俺についてこい」と非言語で相手に伝えているのだ。

そしてミラーリングを行っている。ラポールのまとめにもあるが、あたかも鏡(ミラー)に映したように、相手と同じ動作を行うことで、親近感を感じさせるという技術だ。椎名林檎が顔に触れたら、イチローも顔に触れ、椅子に深く座ったら深く座っている。後半には、逆に椎名林檎がイチローの動きをトレースするようになっている。

べた褒めからのネギングというのは、まず褒めてそこから相手のことを冗談めかして悪く言うことだ。ネギングは「ディスる」ともいう。椎名林檎の才能を散々褒めたあとで「けっこうむかつく」といったり、自分のために作ってくれた曲のタイトルに対して「その言葉は嫌いだ」と言ったりする。

ポジティブな感情とネガティブな感情で相手を揺さぶるのだ。そして相手のペースを乱して、自分のリズムに引き込んでいく。ネギングの例として一般的には次のようなものがある。「センスよすぎてむかつく」「それだけカワイイと、他の女子から嫌われるでしょ」「そんなにカワイイのに彼氏いないって、性格よっぽど悪いの?」等だ。

読者諸兄はこう思うかもしれない。「これは椎名林檎がイチローという国民的スターをもともと尊敬しているからだろう」と。その通りだ。我々は国民的スターではない。しかし、女の子の前では、根拠は無くとも自信を持ってアルファとして振る舞わないといけない。その女の子が理想とする「スター」を演じて、魅了するのだ。ゴールとは、女の子を魅了した結果に付随するおまけでしかないと俺は考えている。 

俺の考えるピックアップ技術論を書いたところ、思ったよりも長くなった。俺はまだ駆け出しのPUA見習いだ。失敗の技術を書いても参考にならないと思ったので、俺の多くの試行と失敗の中で、ごくまれにうまく行ったときの事例を挙げただけだ。俺が凄腕プレイヤーなどと誤解しないで欲しい。ただ、回数を重ねて、努力を続ければ、こういうことが実際に起きるということを伝えたかった。

また、俺が女の子をモノのように扱っているとも思わないで欲しい。俺は女の子を敬っているし、女の子は大変だと心の底から思っている。男は性欲を発散する場として風俗がある。しかし、社会的な制約もあって、女の子はアルファに抱かれたいと思っても、発散することができないのだ。その事実については、俺はプレイヤーになる前からの経験で知っていた。俺は、そうした女の子たちに一瞬の夢をみさせるようなプレイヤーになりたい。

前述のイチロー。俺は彼のプレイに感動して、泣きそうになったことが何度もある。興味が無い人から見れば、たかが野球だ。小さい球を投げて打つだけのスポーツだ。なのに俺は感動した。これは、イチローのプレイがアートだからだ。極めれば、小さい球を投げて打つだけの動作が、人を感動させるアートになるのだ。ピックアップがアートにならない理由はあるだろうか?

我々は女の子を魅了するアーティストになれるのだ。
hi-res-146569109_crop_north