【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】
6回、安打を放つ阪神・鳥谷敬(投手はDeNA・今永昇太)=14日、甲子園球場(安部光翁撮影)【拡大】
鳥谷の復活があるならば、それは金本知憲新監督(47)のガバナビリティー(統治能力)の証しかもしれません。好調なチームの成績とは別に、今ひとつ波に乗れなかったのが鳥谷敬内野手(34)です。開幕から打率1割台の低空飛行。それが金本監督の出したひとつのサインで復調の兆しが見えた…というのです。4月12日のDeNA戦(甲子園球場)の七回裏二死一塁の場面。ヒットエンドランのサインが鳥谷を変えたという内幕とは…。それが事実であれば、金本監督の監督力は相当なものですね。
シーズン開幕から約3週間が過ぎ去りました。時の過ぎるのは早いものですが、阪神ファンにとってこれほど心地いい時間の経過はないでしょうね。「超変革」のスローガンで船出した金本阪神は昨年までとは見違える内容で快進撃を続けています。17試合消化時点(4月15日)で10勝6敗1分はリーグトップです。
貯金も4、勝ち星も2ケタ…。
金本監督は「カードの勝ち越しというのが常に目標なんでね。今回(DeNA3連戦は13日が雨天中止)2試合になりましたけど。勝ちと負けでは大きな違いなんでね。このカードで貯金が2つできたというのが、本当に大きいですね」と語り、あえてチームの置かれた状況には言及は避けました。一喜一憂しない指揮官の姿勢は、目標がもっと先にある、大きなものだからでしょう。夢に向かって走っていくチームの姿は頼もしい限りですね。