エクアドル地震で77人死亡 日本に津波影響なし

日本時間の17日午前、南米のエクアドルで発生した大地震について、気象庁は観測データを分析した結果、日本への津波の影響はないと発表しました。
エクアドル政府はこれまでに77人が死亡したことを明らかにしたうえで非常事態宣言を出し、軍や警察を動員して救助や被害状況の把握を急いでいます。
日本時間の17日午前8時59分ごろ、南米・エクアドルの太平洋沿岸を震源とするマグニチュード7.7の大きな地震がありました。気象庁は周辺の海域にある検潮所の観測データを監視し、津波の影響を調べていましたが、日本への津波の影響はないと発表しました。
震源の深さはおよそ20キロとみられていて、ハワイにある太平洋津波警報センターは、エクアドルの沿岸部に高さ1メートルまでの津波のおそれがあるとして注意を呼びかけましたが、およそ3時間後に解除しました。
エクアドル最大の都市、グアヤキルの住民がツイッター上に投稿した映像では、橋のようなものが崩落し、車を押しつぶしていて、警察官とみられる人たちが救助に駆けつけています。エクアドルのホルヘ・グラス副大統領は記者会見を開き、これまでに77人が死亡し588人がけがを明らかにするとともに「被害の全容は分かっておらず死者の数はさらに増えるおそれがある」と述べました。そのうえで、震源に近いエスメラルダス県や最大都市グアヤキルを含むグアヤス県など合わせて6つの県に非常事態宣言を出し、軍や警察を動員して救助活動に当たるとともに被害状況の把握を急ぐ考えを示しました。
日本大使館によりますと、エクアドルでは、去年11月現在で383人が日本大使館に在留届を出していて、これまでのところ、日本人がけがをしたなどの情報は入っていないということです。