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【プロ野球】

熊本出身の立岡が猛打賞 被災地への思いを難敵攻略の力に

2016年4月17日 紙面から

8回裏2死、この日3安打目となる左前打を放った=東京ドームで(北田美和子撮影)

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◇巨人6−5広島

 巨人が首位浮上。5−5の5回にクルーズの4号ソロで勝ち越すと、6回から戸根、マシソン、山口、沢村の継投で逃げ切った。4回途中から登板した田原誠が初勝利。広島は黒田が5イニング6失点。連勝が4で止まり、首位から転落した。

 被災地への思いを難敵攻略の力に変えた。2日に完封を許した広島・黒田を雪辱のKO。3安打猛打賞でけん引したのが熊本出身の立岡だ。

 「まだまだ心配ですけど今こそやらないといけないのかな。野球選手として浮き沈みがあってはいけないけど、今日は何とか、と火がついた思いです」

 出身は熊本県芦北町。家族の安全は確認できているというが、物が崩れた実家の写真も無料通信アプリの「LINE」で届いた。故郷を心配しながらの試合だった。

 他の九州男児たちも奮闘した。3回に1号ソロ本塁打を放ったのは福岡県出身の村田。震源地に近い熊本市東区沼山津に住む親戚の家は半壊したという。「みんな体は元気みたいだけど、自分は実際に何かできるわけではないから…」。今季76打席目での1号は思いを込めた一振りだった。救援勝利の田原誠は宮崎県出身だ。

 首位再浮上。高橋監督は「総力戦になりかけてましたが、なんとか勝てましたね」と安堵(あんど)。熊本、鹿児島での試合は中止になったが、立岡は「こっちで募金だったり物資を送ったりとサポートしたい」と話した。 (園田佳子)

 

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