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【プロ野球】

熊本、鹿児島でのGD戦中止 熊本地震で安全最優先などの判断

2016年4月17日 紙面から

熊本城(手前)と藤崎台県営野球場=熊本市中央区で、本社ヘリ「まなづる」から(布藤哲矢撮影)

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 巨人は16日、熊本市の藤崎台県営野球場で19日に、鹿児島県立鴨池野球場で20日に行う予定だった中日2連戦について、熊本地震の影響で中止すると発表した。また、16日にヤフオクドームで行われる予定だったソフトバンク−楽天5回戦は中止となった。余震が続いているため、観客の安全確保や交通機関に影響が出ていることを考慮した。プロ野球の地震による中止は2008年6月に岩手・宮城内陸地震のため、楽天−巨人戦が中止になって以来。

 中日との熊本、鹿児島での連戦を中止とした巨人の堤辰佳ゼネラル・マネジャー(50)は「今朝の地震で内野席が壊れたり、外野が隆起したり、ナイター(照明設備)が落下したとか。球場施設が危険な状態になっている」と、藤崎台球場の被害を説明した。

 球団は15日に現地へ職員を派遣。宿泊先、球場の確認を行い、試合実施について調査を行っていた。すると16日未明、熊本で震度6強の地震が短時間に連続して発生。現地の調査結果も踏まえて、主催者が総合的な判断を下したと発表した。

 「来場するお客さんの安全を最優先に考えたら、無理だろうということです。うち(巨人)も中日も、宿舎も移動手段も厳しい状況です」

 堤GMはあくまで安全最優先の判断を説明。中日側の宿泊や移動も考慮した。「輸送ができないと物理的にできない。陸路も海路も考えたけど、確実に運び込めるかどうかという保証ができない」。用具を輸送するめどが立たないとして、鹿児島での試合も併せて中止を決定した。

 

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