南阿蘇村で11人と連絡取れず 捜索活動続く

南阿蘇村で11人と連絡取れず 捜索活動続く
k10010484651_201604171225_201604171226.mp4
熊本県の南阿蘇村ではこれまでに7人の死亡が確認されたほか、熊本県によりますと、11人と連絡が取れなくなっていて、自衛隊や警察などが17日朝から本格的な捜索活動を始めています。
南阿蘇村によりますと17日午前10時現在、村内では建物が倒壊するなどして7人の死亡が確認されているということです。
熊本県警察本部によりますと、死亡した人のうち氏名が確認されたのは
南阿蘇村立野の片島信夫さん(69)、高田一美さん(62)、
南阿蘇村河陽の増田フミヨさん(79)、橋本まち子さん(66)、脇志朋弥さん(21)、清田啓介さん(18)の6人で、さらに男性1人の死亡が確認され身元の確認を進めています。
熊本県の災害対策本部によりますと、午前9時半までに南阿蘇村で合わせて11人と連絡が取れなくなっていると、村役場から連絡があったということです。現地では、17日午前6時から自衛隊や警察、それに消防が2500人態勢で捜索にあたっています。さらに自衛隊では、17日、村内の住宅を一つ一つ回って声をかけ、安否を確認する作業も行っているということです。
また、河陽地区にある東海大学の阿蘇キャンパス周辺は橋が崩落したり、土砂崩れで道路が寸断されているため孤立した状態となっていて、依然として、学生や住民およそ430人が取り残されています。このため、村や自衛隊では、重機を使って土砂を撤去する作業を進められているほか、ヘリコプターを使った救出ができるかどうか、検討しているということです。

ログハウス 客2人と連絡取れず

このうち、宿泊客の男女2人と連絡が取れなくなっている長野地区の「ログ山荘火の鳥温泉」の付近では午前6時から自衛隊や警察、それに消防のおよそ200人が重機やショベルを使って捜索を行っています。
ここには利用者が宿泊するログハウスが6つありましたが16日の震度6強を観測した地震のあと背後の山が崩れ、ログハウスはめちゃめちゃに壊れています。
現場で、捜索活動を見守っていたこの山荘の経営者の妻によりますと、ログハウスの客は、15日から1泊の予定で泊まっていた香川県の夫婦とみられる2人だけで、16日の地震のあと、2人と連絡が取れなくなったということです。
経営者の妻は、「泊まっていたお客さんは旅行で九州を回っていたようで、今月14日の地震があってもキャンセルはされませんでした。早く見つかってほしいです」と祈るような表情で話していました。