北条かやには中身がない。これ、よく言われます。対面でもネットでも言われます。データ出してるだけとか、自己主張がないとか、提案しろとか対案だせとか。ほんまによく言われます。 自己主張をやたらめったらにしない、そしてわが中身を出さないのは、意識的にやってきたことです(それを最近変えるべく、noteを実験的に始めてみたわけですが。価格が高いのは、twitterの鍵付きアカウントのような感覚で使いたいからです)。
これまでは、皆さんのいう「中身」を出すとキャラが立ちすぎてドン引きされ、本の中身を見てもらえなくなるから、あえて自分のことは語りたくなかったのです。

エッセイストではないし、活動家でもない、できないことを洗いだし、できることに絞った結果が、これまでの著作です。 そういう想像力のない非難は、鋭くもなんともないと、個人的には思いますし、怖くありません。ただ、気分は悪いです。なんにも知らないくせにって思います。
一方、私の本を読んで納得してくれたり、共感してくれたりする人は、そもそも「北条かやの恋愛歴やら性格以外」のところで、本の「中身」を見てくれている、と感じます。 そこで悪評がつくこともあるけど、「データと分析を見て目から鱗が落ちた」とか、「救われた」とか言って貰えると、本当に嬉しい。下手に北条かやの持論を押し付けなくて良かったと思います。

最近だした『本当は結婚したくないのだ症候群』も、『こじらせ女子の日常』も、共感してくれる人がたくさんいて励まされました。若い女性の悩みの一部がわかったという、中高年女性もおられました。

男性も、「スッキリした」と言ってくれたり、長い感想文を送ってくれたりと、ライターをしていてよかったなと感じる瞬間が多かったものです。私の「中身」や強い自己主張がなくても、なんらかの意味を感じ取ってくれたのだとしたら、嬉しいです。

でも、一部のかたは「北条の中身」や「結論」をほしがります。 そういう人は自己啓発の教祖を見つけて入信すればいいのではないでしょうか。私には信じる神がいないから、現状を分析することで「あとは自分で考えてね」ってスタンスです。それを「結論がないのは北条に中身がないからだ(頭が悪いからだ、若いから上げ底されているからだ)」と言われることは心外です。

私の中身を出したら、書くものの内容は変わるでしょう。もしかしたらこれからは、そういう時期が来るのかもしれない。まだわからないけど。 「中身」なるものを期待する人が、たとえば「あー辛い。マイスリーODしたい」とか、そのレベルの中身を想定しているなら、いくらでも演出するよ。でも今はしない。
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■すぐに分かる「北条かや」(※インタビューまとめ)
文章で何かを伝えたい。そんなマグマのようなものがあった。
21世紀の女子解放論 もっともっと、気持ちいい毎日を 第3回 北条かや