2016年4月17日11時25分
16日未明の地震で震度6強が観測された熊本県南阿蘇村は17日、同日午前6時現在で村民ら男女8人と連絡が取れていないことを明らかにした。村は安否確認を進めている。一方、陸上自衛隊は同日朝から、村内の倒壊した家屋などに取り残された人がいないかを確認するため、約1千人態勢で捜索を始めた。
陸自によると、土砂崩れで通行できなくなった道の復旧作業もしているという。南阿蘇村によると、陸自のほか、警察、消防も捜索に当たっている。
同村の久木野庁舎では午前8時から災害対策本部の会議があり、村の幹部や消防、自衛隊関係者らが参加。捜索情報を共有するなどした。
一連の地震では、14日午後9時26分ごろに、熊本県を震源とするマグニチュード(M)6・5の「前震」が発生。同県益城町で震度7を記録し、同町や熊本市で9人が亡くなった。
さらに16日午前1時25分ごろ、M7・3の「本震」が起き、熊本市や南阿蘇村で震度6強を観測。同村では土砂崩れが起きるなどして被害が拡大した。14日以降の地震による犠牲者数は計41人、重傷者は計184人となっている。
余震も頻発しており、気象庁によると、14日の前震発生から16日午後11時までに、震度1以上の地震は347回観測されたという。
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