飛行機が遅延したり、欠航したりした時に申請可能な、クレジットカードの航空機欠航保険。現在、熊本地震の影響により熊本空港が閉鎖中となっていますが、こういう場合でも保険の申請が可能かどうか調べてみました。
熊本空港(熊本県益城町)ターミナルビルでは天井板の一部が落下するなどし、ビルを管理する熊本空港ビルディングは16日午前4時45分に閉鎖を決めた。復旧のめどはたたず、同日の国内線全72便と国際線全2便が欠航になった。
飛行機が欠航しても補償はなし:
結論から先にいってしまうと、こういう地震が原因で空港閉鎖ともなった場合には航空機欠航保険の支払いはなし。どんなに飛行機が遅延しても欠航しても、補償の対象とはならないのでご注意ください。
【保険金をお支払いできない主な場合】
たとえば次のような原因により生じた費用
- 戦争、革命などの事変(ただし、テロは対象となります。)
- 放射能汚染
- 保険契約者、被保険者または保険金を受け取るべき者の故意・重大な過失・法令違反
- 地震もしくは噴火またはこれらによる津波
保険金をお支払いできない主なケース
- 故意、重大な過失または法令違反
- 戦争、その他の変乱*、核燃料物質等
- 地震、噴火またはこれらによる津波による事故
ご覧いただいたようにエイチ・エス損害保険でも損保ジャパン日本興亜(SOMPO)でも、『地震もしくは噴火、またはこれらによる津波』は保険金を支払いできない…という免責事項が設定されています。
つまり今回の熊本地震によって阿蘇くまもと空港行きの便が欠航したのも、これに当てはまるために保険を申請することはできません。ご注意ください。
テロによる欠航は保険金支払いの対象:
ちなみにちょっと話はズレますが、テロによる欠航や遅延については保険金支払いの対象となるんですね。知りませんでした。
2016年3月22日付で発生したベルギー空港テロの際、飛行機の欠航や遅延で損害を被ったという方は、まだ保険金申請の期間内なので申請してもらえればと思います(国際便向けの航空機遅延保険がついたクレジットカードを所有している方の場合)。
以上、熊本空港が地震により閉鎖&全便欠航中。こういう場合でもクレジットカードの航空機欠航保険は申請可能なのか調べてみた…という話題でした。航空機遅延保険について興味がある方、加入しておきたいなと思う方は、下記記事も参考にどうぞ。