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「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているもの(自主規制団体からの意見聴取結果)です。審議会での採決には参考にされこそすれ左右されません。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体のメンバーによる打ち合わせによって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者については、「「東京都青少年の健全な育成に関する条例」に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。
第670回東京都青少年問題協議会 会議資料議事録
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/singi/kenzensin/670-menu/index.html#no_670
まだ3月(669回)の議事録出てないんだけどね……
自主規制団体からの意見聴取結果
コアコミックス 442 がーぱら!Girls Paradise
発行元:株式会社コアマガジン
- 修整はされているものの、性描写が多く、指定やむなし。
- 擬音や体液の描写が多く、卑わいであり、区分陳列して販売すべき。指定該当
- 性器等は消しがされており問題はないが、体液の表現が卑わいな感じを与えている。指定該当
- 男性器の修整はされているものの、性的行為だけでなく、体液や擬音等の描写においては、露骨な表現が繰り返しなされており、卑わい感も強い。指定該当
- 性器は、形も露わでなく、消しも十分であり、乳房の描き方も誇張しすぎてコミカルである。しかし、ストーリー上、必要性もないと思われるが、性描写のほか、擬音や体液も多い。指定該当
- ほどんど、性交シーンが占めている。性器部分は白抜きで丁寧に修整され、配慮のあとが見られるが、逆に卑わい感を高めている。擬音や体液描写は度が過ぎているように感じる。指定該当
- 体液描写も多く、白抜きの男性器も、形状がはっきり分かるように描かれており、指定やむなし。
- 女子高生とのセックスシーンが多く、男性器に消しを入れているが、それが逆に卑わいに感じ、また、体液描写も多い。成人向けとして区分陳列して販売すべき。指定該当
- コメディ的であるが、全編が性的表現で埋めつくされている。修整はされているが、体液や擬音も多く、全体的に卑わい感を感じる。指定該当
- 卑わい感が強い。指定該当
- 全編にわたり性描写というような内容で卑わいな感じも受けるが、性器の描写等に一定の配慮を感じる。保留
- 性器の修整はされているが、全体的に性描写だけでなく、擬音や体液の描写も多い。ただし、内容がパロディ、コミカルなタッチで卑わい感はなく、青少年に悪影響を及ぼすかどうかは疑問。保留
- 制服の着用やロリコンという言葉など、若干問題ある部分も見えるが、デフォルメが強く、リアリティに欠ける。指定非該当
- 全編にわたり性描写が多いものの、性器部分は修整がされており、卑わい感を感じるものでも、人格を否定するような性的行為を連想させるものでもない。指定非該当
- 修整がされており、許容範囲内の描写である。内容も人格否定な面が重要視されているわけでもない。指定非該当
- 一部、男性器の形状が分かるところもあるが、消しが入り、特に問題になる程ではない。コミカルな感じのストーリーであり、卑わいとは感じない。指定非該当
- セックスシーンは多いが、修整が大きくされているため、問題なしと思われる。指定非該当
赤-指定やむなし:10 緑-保留:2 青-指定非該当:5
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1冊目は普通のエロ漫画アンソロジー。主に擬音・体液描写が目に余った模様。
制服の着用やロリコンという言葉は問題になるのだろうか……
POE BACKS BABY COMICS EXTRA ムダ毛男子
発行元:株式会社ふゅーじょんぷろだくと
- 修整がされていないに等しく、指定やむなし。
- 露骨な性描写がほとんどで見るに堪えない。読者への気配りや与える影響を考慮して製作されているとは感じられない。指定該当
- BLもので、定価はやや高く、一部のマニア向けであるが、男性器の描き方が露骨である。指定該当
- 性器描写の数か所や、性的行為の描写が露骨で卑わいな感じを与えている。区分陳列して販売した方が良い。指定該当
- この本を指定することで、青少年育成上、何らかの効果があるとは思えないが、性器の修整が不適切な部分が多い。指定該当
- 各作品によって表現方法が異なるため、全編大部分を指定該当箇所とすることに強い違和感を覚えるが、作品によっては男性器を相当露骨に描いているものもあり、結果的に卑わい感を招いている。指定該当
- 絵の描き方は特に過激ではなく、淡白で迫力に欠け、内容もコミカルで卑わい感は低い。しかし、性器は、一部白抜きにしたたけで、特大かつ詳細という程ではないが、大きく、数多く描き、男性器を口に含むシーンも多い。また、テーマ的に仕方がないが、陰毛も露わで多い。指定該当
- 男性器がほとんど修整されておらず、体液描写も多いので、指定やむなし。
- 青春漫画的な側面もあるが、性器や性交シーンの修整が少し甘い。指定該当
- 全体的にコメディ的で性的刺激が少ないが、性器の修整が甘く、陰毛等の表現も卑わいである。指定該当
- コミカルなストーリー仕立てで、卑わいさはあまり感じないが、性器の消しが甘く、露骨な性的描写も多く、判断が難しい。保留
- 性的マイノリティをキャラクターの中心に据える図書が、頻繁に不健全図書の候補として挙がることに大きな抵抗を感じる。また、読者の大部分が女性であると思われるBL作品が、どのように性的感情を指摘するのか分からないが、本誌については性器描写の消しが甘すぎる部分も多い。保留
- 激しいセックスシーンが多いわけではないが、男性器の消しが甘く、描写がリアルで、どちらかというと気持ち悪さを感じ、判断に迷う。保留
- 一部作品の性器描写が露骨だが、ほとんどの作品の描写は、ソフトでコミカルな内容であり、卑わい感が少なく、全編が該当とは思えない。保留
- 性交シーンが多いが、それほど問題があるように思えない。指定非該当
- 一部、性器の形状がリアルに見える部分もあるが、特に人格否定と思える描写はなく、過激とも思えない。指定非該当
- この程度の描写では問題ないと思われる。指定非該当
赤-指定やむなし:10 緑-保留:4 青-指定非該当:3
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2冊目はBL漫画アンソロジー。「ムダ毛」というだけあって陰毛描写についても少々指摘が。
「この本を指定することで、青少年育成上、何らかの効果があるとは思えないが」とか「性的マイノリティをキャラクターの中心に据える図書が、頻繁に不健全図書の候補として挙がることに大きな抵抗を感じる。」などBLが指定される状況に不信感を抱く意見もちらほら。でもエロはエロだからねぇ。
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