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倒壊や欠品…休業相次ぐ コンビニや弁当店など 2016年04月17日

倒壊や欠品…休業相次ぐ コンビニや弁当店などの写真、図解
水や食料を買い求めて列をつくる買い物客ら=16日午後2時50分ごろ、熊本市南区
 16日未明に熊本市などで発生した最大震度6強の地震を受け、県内では、休業する小売店が相次いだ。営業中の店は水や食料、日用品を買い求める住民であふれたが、商品の補充が難しく、品切れが目立った。

 マックスバリュ九州はスーパー2店を通常通り営業。熊本市西区の新土河原店では、水やインスタント食品のほか、カットフルーツ、総菜などが飛ぶように売れた。水は通常の30倍を発注したが「日用品も含めて道路の状況次第。明日以降も商品をそろえられるかは分からない」と話した。17日は休業する可能性があるという。

 鶴屋百貨店の「フーディワン」4店は、屋外に臨時売り場を設けた。同市東区の御領店では、飲料、弁当、ティッシュなどを販売。担当者は「物流が間に合わない。店員と最低限の商品がそろい次第、あすも臨時の売り場を設けたい」。嘉島町のイオンモール熊本も駐車場で食料品などを販売した。

 MrMaxは熊本市や宇城市のディスカウントストア3店、DCMダイキは熊本市のホームセンター3店を屋外での販売に切り替えた。同市中央区のダイキ本山店は電池や防災用品を買い求める客が殺到。担当者は「再入荷の予定はない。売り切れ次第営業は終了する」と話した。

 コンビニも、商品棚の倒壊や欠品が相次ぎ、休業が増えた。ローソンは県内141店中、停電などを免れた店で営業。「高速道路などが寸断され、店への配送が困難になっている。迂回[うかい]路を探すなどして、一刻でも早く品物を届けたい」。県内289店を展開するセブン-イレブンも、「フランチャイズ店は経営者の判断で対応している」として、営業を中断する店が目立った。

 一方、各店に詰め掛けた買い物客からは「食料が手に入らないので菓子で食いつなぐしかない」(熊本市南区の男性会社員)、「自宅のトイレが壊れたので、簡易トイレを買いに来た」(同市中央区の主婦)、「食品を買えて安心した」(同市西区の男性公務員)など、切羽詰まった声が多かった。

 中食や外食も休業が目立った。弁当・総菜店のヒライは、店内に商品が散乱し、県内99店の約半数が休業。味千ラーメンは、各地で断水したため、県内60店の大半で休業した。弁当店「ほっともっと」と定食屋「やよい軒」は、停電と断水のほか、従業員が出勤できず、県内計97店の約8割を休業。ファミリーレストランのジョイフルやロイヤルホストも県内の営業を見合わせた。

 ガスリンスタンドには給油する車の長蛇の列ができた。熊本市中央区のセルフ世安SSは「石油元売りから補給されては、売り切れる状態が1日中続いた。給油する際は事前にスタンドに状況を確認した方が無駄足を避けられる」と話した。(経済取材班)


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