小田健司
2016年4月16日10時49分
16日未明の地震で震度6強が観測された熊本県宇土市の市役所本庁舎は、鉄筋コンクリート造り5階建ての建物の4階部分が押しつぶされて、崩壊寸前になった。市は本庁舎敷地内への立ち入りを制限した。
市によると、本庁舎は約50年前に建てられた。十数年前の耐震試験で「震度6や7の地震には耐えられない」との結果が出ていたが、財政上の理由から建て替えを先延ばししてきた。東日本大震災後、建て替え議論が本格化し、職員内での検討が進められていた。
地震発生時、本庁舎1階の警備室で仮眠を取っていた警備員の村上泰三さん(59)は庁舎の姿を外から見て「本当に潰れた……」と絶句した。(小田健司)
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!