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【長谷川豊】2011年のウォールストリートジャーナルの記事

【長谷川豊】2011年のウォールストリートジャーナルの記事昨晩、熊本県で大きな地震が発生しました。
現在、9人の方がお亡くなりになり、多数の重軽傷者が出ていると伝えられています。
日本に住んでいる以上、地震は覚悟すべき問題です。と、同時に、すぐにテレビやネットを中心に支援の輪が広がる今の日本の姿は世界に誇れるものがあるでしょう。

2011年、東日本大震災。

私はニューヨークで一報を知ったのですが、アメリカに住む多くの日本人にキャスターとして日本の地震のニュースを伝えている中で、とても誇らしい思いをしたことがあります。
例の地震は世界中で大変大きく伝えられ、ABCでもNBCでもCNNでもFOXでも……連日、連夜、日本のNHKの中継映像を流しながら「大変なクライシスが起きた」と伝えられていました。

しかし、そんな大災害の中、世界が注目し、ウォールストリートジャーナルでも大きく取り上げられた映像がありました。

品川駅前。
バスを待つ人々。

あれだけの災害があり、あれだけの余震におびえながら、日本人は2列縦隊を作り、お行儀良く、バスを5時間以上待っているのでした。

ウォールストリートジャーナルではその映像を上空から撮影し
「我が国(アメリカ)とあまりにも違う」
と記事にしていました。そうです。アメリカではハリケーンカトリーナと言う大災害が発生したことがあり、その時は混乱に乗じて、テレビカメラにピースサインをしながら地元の警察官までが大型ショッピングモールに押し寄せ、店内の商品を盗んでいったのでした。
その映像は世界に配信され、アメリカの恥と言われました。

カトリーナ以上の大混乱が起きたにもかかわらず、日頃から訓練されている日本人たちは、こうした突然の事態に本当に強い。今の日本は大きなダメージを受けたろうが、この日本人の国民性があれば、必ずや、日本は復活するだろう!

私は当時勤めていたテレビ局のゴールデンタイムに組まれた特番の中で、このウォールストリートジャーナルの記事を紹介しました。

「長谷川、ありがとう。涙が出た」

多くのコメントが私のブログに届きました。
普段は文句ばかりを言っている日本人ですが、本当に困った状態になった時、一致団結するこの雰囲気は私は大好きです。

熊本で傷ついた多くの方々に、日本全国から、温かい気持ちが届くことを祈っています。

長谷川豊 (Hasegawa Yutaka)

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