益城町 16日未明も局所的に震度7相当の揺れか

益城町 16日未明も局所的に震度7相当の揺れか
k10010484331_201604170517_201604170518.mp4
16日、熊本県で起きたマグニチュード7.3の大地震で、震度の観測データがなかった益城町を専門家が調査した結果、住宅の被害状況から、局所的に震度7に相当する揺れが発生していた可能性があることが分かりました。
地震の被害と震度の関係に詳しい愛媛大学の森伸一郎准教授は、16日未明、熊本地方を震源とするマグニチュード7.3の大地震で激しい揺れに襲われた益城町を調査しました。
益城町は今月14日に震度7の激しい揺れが観測されましたが、16日は停電の影響で震度のデータが送られておらず、震度がどの程度だったのか分かっていません。
震度計の設置場所から500メートルほど離れた益城町寺迫では、16日未明の大地震で、局所的に木造住宅が地区の半分近くに当たる10棟以上倒壊していました。
全壊した建物が一定の範囲の30%程度を超えると震度7に相当するとされていて、森准教授は「阪神・淡路大震災や新潟県中越地震で震度7を観測した地区に匹敵する被害で、益城町ではきのう未明の大地震でも局所的に震度7に相当する揺れが発生していた可能性が高い」と指摘しています。
そのうえで、「たび重なる揺れで傷んだ建物が、今後の地震活動で倒壊するおそれがあり、建物の近くに近づかないよう注意してほしい」と話しています。