14日からの地震の死者35人に、避難者9万人以上 熊本
【AFP=時事】14日夜に強い地震に見舞われたばかりの熊本県で16日未明、再び強い地震があり、建物の倒壊や土砂崩れが発生した。気象庁による地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.3。熊本県は14日以降の死者が少なくとも35人になったと発表した。また、負傷者は1000人近くに上り、うち184人が重傷だという。
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14日からの一連の地震ではこれまでに、ダム決壊の情報があった地域周辺から避難した300世帯を含め、9万人以上が避難している。
新たな地震では大規模な土砂崩れが発生。家屋が押し流され、道路が寸断されるなどした。築年数を経た家屋の倒壊が主だった14日の地震と異なり、16日未明の大きな揺れでは建物の損壊や倒壊が相次ぎ、宇土(Uto)市では市役所の本庁舎に倒壊の恐れが出ている。
また土砂崩れで道路が寸断された熊本県の山あいの地域の村々などでは少なくとも1000人が孤立しているとみられている。 阿蘇市では阿蘇神社などにも地震の被害が及び、TBSなどは倒壊した国の重要文化財「楼門」と拝殿の映像を伝えた。
16日朝には阿蘇山で小規模な噴火が確認されたが、地震との関連は分かっていない。【翻訳編集】 AFPBB News
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