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 米ワシントン・ポスト紙は16日付の紙面で「オバマ大統領は謝罪のためではなく、今後70年間、平和に向けて努力するために、都市(広島)を訪問すべきだ」との社説を掲載した。オバマ氏は5月末の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)の際の広島訪問を本格検討しており、それを後押しする内容だ。

 同紙は「広島の教訓と遺産」と題する社説で、オバマ氏が2009年のプラハ演説で掲げた「核なき世界」に関し、「広島において、オバマ氏が実現できていないプラハ演説の野心を精査することができる」と主張した。

 米国も核保有大国であることから「オバマ氏は、批評家が広島訪問の意味をゆがめるのではないかと恐れているかもしれない」と指摘しつつ、「彼の訪問と言葉が、これから先の困難な挑戦に向け注目を引きつけるだろう」と広島訪問の意義を強調した。(ワシントン=佐藤武嗣)

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