益城で断層発見 田んぼに断層露出 緊急調査で 「相当なエネルギー放出」 [熊本県]

本震で動いたとみられる布田川断層。畑が高さ約50センチ近く隆起していた=16日午後3時22分、熊本県益城町
本震で動いたとみられる布田川断層。畑が高さ約50センチ近く隆起していた=16日午後3時22分、熊本県益城町
写真を見る

 産業技術総合研究所の活断層・火山研究部門(茨城県つくば市)の緊急調査団が16日、熊本県益城町で、田んぼの表面に少なくとも長さ約50メートル、段差20~30センチにわたって、活断層が露出しているのを確認した。吉見雅行主任研究員は、衛星画像の解析結果も根拠に「16日未明の本震によって露出した布田川断層帯」との見方を示した。

 吉見氏は「これほど地表に影響が出たからには、相当なエネルギーが放出されたとみられる」と指摘。今後、地表に影響が出た範囲を確認し、これまで推定された断層帯の位置と照合する。吉見氏は「布田川断層帯は相当の長さにわたり連続しているとみられており、実際に起きた地震の結果から研究結果を蓄積する必要がある」と話した。

=2016/04/16 西日本新聞=

Recommend

Recommend