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自分はそんな暇人ではないはずなのだが、ゆうべ、親友の数を、両手をひろげてかぞえていた。あいつは、ただのともだちじゃない、親友だといえるかも。でも、あいつはまだまだ、親友とは呼べないなあ、長い付き合いだけど。あいつは、利害でうごくから、親友ではなく、ともだちでさえもないのかなあ・・・・などと、そんなふうにかぞえていくと、たしかに、詩を書いてる上での人付き合いは多いといえるかもしれないが、いざ、親友となると片手にも、余るかもしれない

そんな数少ない、ぼくの貴重な親友のひとりからメールをもらった。

「PV(プロモーションビデオ)で、笑えるおやじを演じてるから、観てくれ」と。

「絶景クジラ」という、大阪を中心に活動しているガールズバンドの最新のPVで、よくある父娘関係のドラマ仕立てとなっている。その父親を岡・・・・岡P-(仮に『おかぴー』としておこう)が演じている。3分くらいの映像なので、是非、ご覧いただきたい。実に、見事に、鬼気迫るリアルなおやじを演じきっている。ユーモラスでもあるが、おやじの哀愁さえ感じられて、笑いながらも共感できるPVだ。

岡P-との付き合いは、長い。バイト生活の終末期くらいだから、やっぱり、35年くらいかな。その頃から、役者を目指していたと記憶している。イラストもうまいし、脚本もオリジナリティに富んでいて、なにか、光るものを持っていた。

それから、岡P-とぼくが中心になって「遊星群(ゆうせいぐん)」(名付け親も岡P-)という文芸同人を旗揚げし、同名の同人誌を発行していた。

結婚披露宴のとき、ギターを弾いて「大いなる旅路」を歌ってくれたのも、岡P-だった。

ひとり目のこどもが生まれたとき、真っ赤な薔薇の花束を妻に手渡してくれたのも岡P-だった。

6年前、おふくろが亡くなったときも、いちばんに駆けつけてくれた。

そして、あれは、3,4年前になるかなあ。

たかじんのNOマネー」というTVを観ていると、「中・朝・韓(チューチョウカン)」という怪物を倒すミッションを帯びた宇宙戦隊の隊長の姿が映し出されたとき、妻もぼくも、同時に「あっ、岡P-や!!!!」と声を上げた。

岡P-が猪八戒を演じた舞台にも、招待してもらった。

よく聞いてみると他にもNHKのプロジェクトX」「歴史秘話ヒストリアなどにも再現ドラマ等で出演しているらしい。

CMなどにも、ちょこちょこと。

ようやく、世間が、彼の才能に気づき始めたのか。

紹介させていただいた、冒頭のPVにしても、岡P-は、とっても、しあわせそうだ。

そんな、しあわせオーラがみなぎっている。

岡Pーは、ぼくの「プライド」である。