筑波大(茨城県つくば市)は16日までに、人文社会系の小松優香・元准教授(37)の書いた2本の論文に盗用があったと明らかにした。元准教授は任期付きで採用され3月末で退職している。「適切な表記をせずに引用したが、盗用とは思っていない」と話しているという。
筑波大によると、1本目の論文は引用を明示しないまま、英語文献を日本語訳した書籍とほぼ同一の文章を記載。2本目は約30ページある本文の大部分で、引用を明示していない書籍と同じ表現を使っていた。
昨年11月~今年2月に匿名を含む4件の告発があり、学内に調査委員会を立ち上げて元准教授から話を聞いていた。
筑波大は「本件を厳粛に受け止め、再発防止に取り組む」とのコメントを出した。〔共同〕