台湾、義援金6400万円に増額
台湾の馬英九総統は15日、安倍晋三首相にお見舞いの書簡を送った。外交部(外務省)は16日、日本側に合計で義援金6400万円を贈ると発表。前日に1000万円を寄付すると発表したが、被害拡大を受け、馬総統の指示で大幅な増額を決めた。
5月に新政権を発足させる民進党も16日、100万台湾ドル(約340万円)を寄付すると明らかにした。
熊本県や熊本市と交流がある南部・高雄市は16日、市民からの寄付を受け付ける銀行口座を設けた。陳菊市長は、自身の1カ月分の所得約19万台湾ドルを寄付すると表明した。
柯文哲・台北市長は「台湾は過去に何度も災害に遭い、日本の友人は常に最大の協力をしてくれた。支援の思いを表明したい」とフェイスブックに書き込んだ。民進党の蔡英文次期総統は「被害が最小限に抑えられ、日本の友人たちが無事であるよう願います」とのコメントを出した。
2011年の東日本大震災では、台湾から世界最大規模となる200億円以上の義援金が寄せられた。【台北・鈴木玲子】