【4月16日 AFP】イタリアメディアは15日、ACミラン(AC Milan)のシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)会長が株式の過半数を取得したいという提案を中国から受け、合意はそう遠くないだろうと報じた。

 コリエレ・デロ・スポルト(Corriere dello Sport)紙によると、提案されたのはクラブの株式70パーセントの買い取りで、その価値は4億ユーロ(約491億円)と伝えている。 

 また、ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙は取引額が6億ユーロ(約736億円)から7億(約859億円)ユーロの間ではないかと報じているが、詳細は明らかにしていない。

 今回の提案を行った人物の名は明かされていないが、IT企業経営者のロバート・リー(Robert Li)氏、またはエアコン事業で財を成した何享健(He Xiangjian)氏ではないかと推測されている。両者とも2015年の米経済誌フォーブス(Forbes)の長者番付で中国の10位以内にランクインしている。

 過去2シーズンの成績が9位と8位に終わっているミランは、今季も苦戦が続いて現在6位となっており、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)出場権獲得が絶望的な状況になっている。 

 ミランは先日、シニシャ・ミハイロヴィッチ(Sinisa Mihajlovic)監督を解任し、後任にはクリスティアン・ブロッキ(Cristian Brocchi)氏が選ばれている。(c)AFP