Nへの制裁

@antiyutori

第1話 Nの末路

高校時代後輩を不定期に代表としていじめていたN。恨みを買った彼のみに同窓会にて降りかかるものとは?


N 31歳。高校卒業してから13年の月日が流れていた。今まで何度か高校の同窓会はあった。

だが今回は違った。

彼が高2の頃高1をいじめていた。相手は後輩でありいじめても大丈夫だった。

Nはすっかり忘れていた。した側は忘れてもされた側は覚えている。そういう法則があるのだった。

その日Nは会場に入った。見知ったなじみの顔。今でもネット上で連絡を取り合う仲の人間達がいた。

そこまでは良かった。

Nと仲が良かったHが切り出したのだ。

「N お前高2の頃後輩廊下で殴ったの覚えてるか?」

「えっ」

「お前俺の前でいきなりやったよな?」

Nは困惑していた。それは裏切りだった。

Nが後輩を殴る役 Hがそれを見る役だったのだ。

なのにHは「Nがいきなり殴った」と責任を押し付けたのだ。

Nを首謀者かつ実行犯にしたてあげたのだ。

「H お前何言ってるんだ?あれは誰かが言い出して俺達がそれを実行したんだろ!」

Nは大声を上げた。昔の事を蒸し返してこの場で笑いものにしようとしたのかと憤慨したのだ。


「へ~そうだったんだ?」

突如声がした。

Nはその声に聞き覚えがあった。後輩の声だった。かつて自分が殴った相手。

「お前…」

「Nさん 俺疑問に思ってたんですよ。だって俺 Nさんに殴られる様な事した事ありませんから。」

「うっ」

Nは狼狽していた。まさか相手が13年の時を経ていきなり仕返しをするとは思わなかったのだ。

「説明していただけますよね?」

「してやるよ。お前は高1の頃気持ち悪かったんだ。何人かが言ってた。俺と同い年にお前の知り合いがいただろ?

あいつがどうこう言ったんだ。俺らに近寄るんじゃないかって。だから俺はお前を追い払う為に廊下で殴ったんだよ。

他にもいろいろしたよな?あれはあいつが裏にいたんだよ。」

「あ~ Aさんか。」

Nの後輩はそういって間をおいた。

「これで気が済んだか?」

「あっ!?気が済んだかって!?全然済んでねーよ?Aが黒幕で言ったからお前は免罪符があるとか思ってるのか?

めでてーな!?お花畑から目を覚ましな!」


Nの後輩はテーブルのコップを持ち上げると振って水をNの顔にかけた。

冷たい水がNの顔にかかりNは背けてタオルで拭いた。

周囲が静まり返りNは刃物の切っ先が腕に向けられてるのを見た。

「お前・・・」

「ここかつてお前が殴った所だよ。」

「うっうわああああああああ!」

Nは顔を青くさせてその場から逃げた。

生きる為に。

殺されたくなかった。

それがNの本音だった。


一か月後 Nは会社の上司に呼び出された。

「君高校時代通り魔やったらしいね?」

「えっ」

「わが社はねそういう噂のある人間を置きたくない。今までそうやって仕事を成功させてきたのか?」

「そんな事ありません」

「御託はいい。消えてね」


こうしてNは解雇され金が無くなりホームレスになり一週間後餓死した。

死因は栄養失調だった。


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