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【プロ野球】

熊本に勝利届けた 内川、会心3ランで男泣き

2016年4月16日 紙面から

ソフトバンク−楽天 ヒーローインタビューで熊本地震について話を振られ声を詰まらせる内川(式町要撮影)

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◇ソフトバンク3−2楽天

 ソフトバンクが5連勝。0−0の4回1死二塁から柳田がリーグ新記録となる16試合連続の四球を選び、内川が決勝3ランを放った。東浜が5イニング2失点で今季初勝利、5番手のサファテが4セーブ目。楽天は則本が一発に泣いて4連敗。

 勝利よ、被災地に届け! ソフトバンクの4番・内川が会心のアーチをかけた。4回1死一、二塁。楽天・則本から左中間席へ2号3ラン。チーム初安打が5連勝に直結した。

 「あんないい当たりは練習でもなかなかない。ホームランは自分でも予想していなかった」

 開幕戦で白星を献上し、3連勝中の難敵に9人連続で打ち取られた。4回は失策で出塁した福田が犠打で二塁へ進み、柳田がパ・リーグ新の16試合連続四球でつないだ。「(柳田は)また四球か、すごいなと。(内川自身は)甘い球がきたら最初から打つつもりだった」。その初球、甘く入ったフォークを見逃さなかった。これを含めてチーム安打数は今季最少の2。自らの一振りの価値は絶大だった。

 ヒーローインタビューでは、前夜に発生した熊本地震に触れた。「僕も一人の子どもの父親として、あってほしくないのが本音。少しでも、野球を見ていただいている間だけでも笑顔になってもらえるように、元気に全力でプレーしたい」と涙ぐんだ。福岡市内の自宅では、緊急地震速報のたびに3歳の長女が目を覚ました。隣県の熊本は地元も同然。10日には藤崎台県営野球場でオリックスと対戦し、大歓声の中で完勝したばかりだ。

 チームは9日のオリックス・金子に始まり、12日は西武・岸。そして則本と他球団の大黒柱を攻略した。勢いが加速する中、「ホークスは九州全体で応援してもらっている」。4番が新たな責任を背負った常勝軍団に、隙は見当たらない。

 

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