40歳を潮に訪れる中年危機 心の処方箋を考えてみる

2016/4/14 11:49
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   もう職場ではストレスチェックが実施されましたか? ご存じのように50人以上の従業員を雇用する企業では2015年12月から、心の健康診断として義務化されました。

   ストレスチェックを受けた後は、働く人に「セルフケア」が、つまり自分自身でストレスをコントロールすることが求められます。

   部品メーカーの優秀な課長Bさん(男性)。大学理工学部卒、今年でちょうど不惑の40歳だ。郊外にマイホームを持つ。35歳の妻と2人の子供の4人暮らし。朝7時から夜7時までよく働くので「ダブルセブン課長」と呼ばれている。

働き者がかかる「休日不安症」

人生の前半が昇る太陽なら・・・
人生の前半が昇る太陽なら・・・

   Bさんは、健康にいいことはすぐに取り入れ実践する。「できるビジネスパーソンは早朝に勝負する」という本を読むと、迷わず実行に移す。元来、暴飲暴食、不摂生などは縁遠い生活である。朝は4時30分に起床、会社の健康管理セミナーで学んだ「ストレッチ体操」を行う。それからハイドンの弦楽四重奏曲第67番ニ長調作品64の5(「ひばり」)を「防水型スマホ」で聴きながら、「日本の名湯」の入浴剤で仕立てた37度のぬるめのお湯に浸かって早朝入浴を楽しむ。7時には会社到着、帰るのも7時だ。

   休日、やることがなく暇になるとBさんに「ソワソワ症」が出る。本来はゆっくり休めてありがたいはずだ。しかし、Bさんは落ち着かない。やり残した仕事が心配になる。

   とうとう「休日になるとソワソワする」「心配だから会社にいく」と言いだした。医師からは「休日不安症」と診断され、「やりすぎず、趣味を持って、ゆったりと過ごすように」と処方箋を与えられた。

   これは、不惑を迎えるビジネスパーソンによくあるケースだ。

沈む太陽に意義を見出す

   40歳にもなれば、今後の自分の昇進予測、あるいは定年までの給料の推移、さらにその後に保障される年金の額などを、あまり誤差のない範囲で計算することも、そう難しいことではないだろう。

   今まで歩んできた人生を振り返り、これから進もうとする人生を考えたとき、「俺のサラリーマン後半戦はたかだかこんなものか」と思うのか、あるいは「まだまだ未来は明るい。希望に輝いている」と見るかによって「心の状況」は大きく異なってくる。

   心理学者ユングは、「心の危機」について「人生の前半が昇る太陽であるとするならば、40歳を過ぎての後半では、人は、その太陽が傾き沈んでいくことに人生の意義を見出さねばならない」といい、こうした意義の変化は同時に「危機」も含んでいるとしている。

   『男性中年期―40歳から何ができるか』の著者、ナンシー・メイヤーは、中年期に訪れるこのような「心の危機」克服のための指針をあげている。

   (1)中年の危機をまじめにとらえること

   (2)悲しむ必要を認めること

   (3)自分の人生に責任を持つこと

   (4)自分の主義主張と目標を再評価すること

   (5)新しい喜びを与えてくれるものを見つけること

   (6)自分の感情に触れること

   (7)からだを大切にすること

   (8)セカセカ型の生活パターンをやめること

   (9)現実的になること

   (10)人生の棚卸しをすること

   (11)自分の考えを他人に話してみること

   (12)突然にあまりにも多くのことを考えないこと

   (13)まず小さな変化を試みること

   〈ナンシー・メイヤー「心の危機克服」の13の指針〉

   参考になれば幸いである。(佐藤隆)

佐藤隆(さとう・たかし)
現在、「総合心理教育研究所」主宰。グロービス経営大学院教授。カナダストレス研究所研究員。臨床心理学や精神保健学などを専攻。これまでに、東海大学短期大学部の学科長などを務め、学術活動だけでなく、多数の企業の管理職向け研修にも携わる。著書に『ストレスと上手につき合う法』『職場のメンタルヘルス実践ガイド』など多数。
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