
現在学校の関係でイギリスのケンブリッジに住んでいます。ご覧の通りケンブリッジの観光地である中心街からは徒歩20分程離れた場所に下宿しています。ドラマによく出てくる様な、なんの変哲も無い住宅街です。日本、アムス、ケンブリッジとコロコロ居住地が変わるせいで体が中々なれませんが、お陰様で体調を崩してはいないのでラッキーです。ケンブリッジにはこれから2ヶ月程滞在する予定なので、せめてその間に牧場で糞虫くらい見つけられるといいなぁ・・・(^_^;)
そしていよいよ来週末。欧州版ゴールデンウィークとも言えるイースター休暇に合わせてフランスのリヨンで欧州最大規模の昆虫フェア「
papilliyon」が開催されます。このチャンスを逃すワケには行かないので勿論私も当日はフランスへ向かいます!よくベテランの標本商方が「ヨーロッパに買い付けに行ったよ~」なんて言いますが、その即売会の事です。私もここで買い物して、帰ったら友人に「ヨーロッパに買い付けに行ってきたよ~(別に商売してるわけじゃないけど)」と自慢するために行ってきます(爆)これでミーハー虫屋の仲間入り!?とにかく行ってきたらレポ書きたいと思っているのでお時間がありましたらお読み下さいm(_ _)m
☆標本整理 その1☆ちょっと前になりますが、日本からアムスへ戻ってくる際に標本の整理をしました。これからの時期カツオブシムシにやられてしまってはたまったものではないですからね!

モーレンカンプ。ごく普通の小型の個体ですが、別の箱に移そうと手にとってみたらひとつある発見してしまいました。頭角に注目です。先端が三股に分かれているのに加え、内歯・・・ではありませんが
突起が4本生えてます。・・・・いや、だから何なんだよと言われてしまえばそれでお仕舞いなんですけどね(笑)、本種にこんな小突起が沢山あるなんて今まで気づきませんでした。いつも見慣れているのは長角なので、まさか小型個体は突起が出てくるだなんて想像していませんでした。
アトラスなんかも亜種によっては小型個体だと頭角の先端が3股に分かれていますよね。それに対して本種は3股+4突起。コーカサスはたしか突起が無かったような気がしますが、こんな所にも違いがあったのかと驚き(?)ました。

で、じゃあ他の個体はどうだろうと思いもう少し大きな個体を見てみました。長角ではないけど、さっきのよりちょいデカい個体。
こちらは2本プラス3股の名残を残す突起が先端についています。この個体があと5mmでかくなるともう長角と呼べるレベルになるので突起は恐らく全て消失するでしょう。
大した発見&記事ではありませんが灯台下暗しといいますか、身近な所にも意外と知らなかった発見があるものだなぁと感じた今日この頃です。
展足を終え針を抜きました。
=標本紹介=その3
☆ルニフェルミヤマ(原名亜種ネパール産)☆
アクべやユダイの様に大きく別れたアゴ先、大きな頭盾、びっしりと生え揃った体毛、全てのミヤマのいいとこどりをした私が一番好きなミヤマです。
この個体はネパールの個体なのですが、ルニフェルは亜種間や地域による大アゴの変化が見られ面白い種類です。ネパールの湾曲した鹿の様な大アゴも良いですが、インドの真っ直ぐ伸びた大アゴを持つ個体も魅力的です。
ミヤマにしては珍しく、中足と後足が短いです。短足ですね。なので華奢な感じがせずがっしりとした印象を受けます。近縁と思われるビロススやフライなんかもこんな感じですよね。
目で見ると完璧に出来た様に見える展足でも、実際写真に写して真上からみるとかなり崩れているのがわかります。触覚なんかは針で隠れてしまって、形を整えている最中は曲がっている事に気付くことすら出来ませんでした。要注意ですね。私は比較的展足が得意な方だと自負じているのですが、よく見るといつの間にか口ひげも曲がっておりまだまだだなと痛感します(^_^;)・・・

毛深いです。私の知りうる限りでは本種より毛深いミヤマはいないのでは無いかと・・・
本個体は73mmとサイズは普通・・・だと思うのですがネパール産と考えると大型の方なのかな?是非80・・・いやせめて75mmの個体を入手したいですね。75mmを超える本種は大アゴが更に湾曲し、基部もガッチリするのでおっっそろしい程カッコイイです。飼育では比較的良く見かけますがこの手のミヤマは本当に好きな人しかやらない傾向があるので、知名度が今ひとつなのが残念です。
短い一時帰国を経て、またオランダに戻ってきました。何とか無事に到着はしたものの朝から夜までハプニング満載の一日でした。
・朝家を出るときにパスポートをどこにしまったか忘れて20分捜索
・フライト時間を勘違いしマグロ丼を半分食べ残してゲートへダッシュ
・走って汗かいてTシャツびしょびしょ
・着陸時に割れる様な頭痛がし、吐きそうになる
ついていない日はとことんついてないものですね(涙)。
☆2015年 京都東山花灯路☆またまた京都へ花灯路を見に行ってきました。これで在学中京都へは4回旅行に行ったことになります(^_^;)
今回は最近気になっている江戸時代に流行した道教の庚申信仰について調べる為金剛寺に行ったり、教王護国寺と並び日本に現存する最大クラスの不動明王坐像を見るために同聚院にと充実した2泊3日を送ることが出来ました。



清水寺。約一週間続く花灯路開催中の休日に行ってきたのでまあ人が多いこと多いこと。撮影スポットを抑えるのにも一苦労です。







石塀小路。頭くらいまである石塀が続きます。

圓徳院から見た大雲院祇園閣

青蓮院



知恩院山門。11月に訪れたときは改修工事のための足場で山門が隠れていたのですが、今回は全景が見られて良かったです。残念ながら今年は花灯路に参加はしていませんが、来年からはまた復活するのかな?

高台寺にて狐の嫁入り
急な登場で咄嗟にカメラを構えた為ボケています。残念!しっかり設定を弄っていれば最高の一枚になったのに・・・悔やんでも悔やみきれません
後半の日中編は
こちら (文字クルックで別窓で飛びます)
前回→
京都 東山花灯路2015 (文字クリックで別窓で開きます)
の続きです。

早朝の清水寺付近を散歩。昨夜の人出とは打って変わって、誰もいません。

早朝の清水寺。ここは朝6時から開門しています。早朝は参拝客がほとんどいないので清水からの景色を独り占め出来ます。オススメですよ!



祇園の中心、八坂神社


嵐山。外国の観光者の方が非常に多く感じました。ここは本当に日本か!?と言いたくなる程。


世界遺産 下鴨神社

雪舟寺
実は今ちょっとワケあって日本に戻ってきています(^_^;)
まあビザ絡みの事でちょっと色々あったのですが、無事に全て解決しそうなので取り敢えず安心です!4日後にはもうオランダの方へ戻る予定です。久しぶり(と言っても4ヶ月しか経ってないんですけどね笑)に帰ってきた日本で買い出しやら手続きやらやることが多く帰国日まで予定がてんこ盛りで多忙な日々が続いておりますが、そんな中以前から欲しかったある個体を購入しました。
☆フェモラリスツヤクワガタ(ボルネオ亜種)☆2002年に採集された個体で、93mmと現在の野外ギネスに迫る超特大サイズです。
このボルネオのフェモラリス、色付きのツヤの中ではブルマイスターに次ぐツヤクワ最大種ですので非常にカッコイイ昆虫です。しかし近年は生体の入荷は全く聞かず、あまり見かけない存在になりました。マレーの原名亜種はたまに見かけますがこちらはサッパリです。

おばけサイズの貴重な一体です。原名亜種と最大サイズはあまり変わりませんが、こちらのボルネオ亜種は頭が赤く色づく、大アゴが湾曲しない等の特徴で簡単に見分ける事ができます。個人的にはボルネオのこのフェモが全ツヤクワの中で一番カッコイイと思っています。

体積で言えばフェモラリスはツヤクワの中でナンバー1です。ブルマイの様に細くなくガッシリとしています。それでいてこの個体は93mmもあるので文句無しです!
この個体はあきさんとしゅんちゃんのお二人の協力により奇跡的に入手する事が出来ました。素晴らしい個体を紹介してくれたお二人に心から感謝!!
今年は桜が早いですね~!!驚きました。久々の上野公園での桜を撮影。私も何とか先週高校を無事卒業する事が出来ました(^^♪3年前のこの時期にも見た桜。なんだかあっという間の出来事の様で、少し寂しいですね・・・


