火災で死者、建物倒壊多数…熊本地震
2016年4月16日7時39分 スポーツ報知
16日未明に連続して起きた地震で、熊本県八代市ではアパート火災が発生、1人が死亡した。同県内では午前4時現在、家屋倒壊による閉じ込めなどの110番が400件以上寄せられた。共同通信の取材では、熊本、大分両県内で少なくとも250人が病院で手当てを受けた。
熊本県警によると、午前3時半ごろ、八代市松崎町の2階建てアパートから出火、約216平方メートルが全焼し、焼け跡から1人の遺体が見つかった。住人の70代の女性と連絡が取れていない。
ほかに南阿蘇村の東海大阿蘇キャンパス近くで、アパート4棟の1階部分がつぶれるなどした。大学生とみられる計11人が生き埋めになったとみられ、救助活動に当たった。
美里町によると、町内の4地区で道路がふさがれて孤立状態になった。十数人が住んでいるとみられる。西原村では農業用の大切畑ダムの堤防から大量の水が漏れており、村が約300世帯に避難指示を出した。
熊本市民病院(熊本市)は建物が傾いて倒壊の恐れがあり、自衛隊と消防が全ての入院患者を移送することを決めた。宇土市役所の庁舎は一部が損壊。菊池市と大津町で工場から出火したと119番があった。
警察庁によると、佐賀県でも負傷者がいるとの情報がある。