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【プロ野球】

ロッテ4連勝 涌井も開幕4連勝

2016年4月15日 紙面から

◇ロッテ9−2楽天

楽天−ロッテ 楽天戦に先発し開幕から4勝目のロッテ・涌井=コボスタ宮城で

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 ロッテが4連勝。2−2の6回、角中、鈴木の連続適時打で3点を勝ち越し。7回は代打井口の犠飛などで2点、8回は中村の2ランで加点した。涌井は制球に苦しみながらも、6イニングを2失点で開幕4連勝。楽天は投手陣が踏ん張れず、3連敗。

       ◇

 ロッテのエース涌井が6イニングを7安打2失点で、12球団単独トップの4勝目。自己最多の17勝を挙げた西武時代の2007年以来、9年ぶりとなる開幕から無傷の4連勝をマークした。

 序盤から苦しい投球が続いた。それでも、クールな右腕は表情を崩さなかった。2回2死二塁で中川に先制適時打を献上。1点リードの5回には茂木に中前適時打を喫した。全体的にボールが高く制球力を欠いた内容。走者を背負う展開が続いた。だが、エースのプライドが大量失点を許さなかった。6イニングで126球。粘りの投球だった。

 前回登板7日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)は6イニング2/3を12安打で6失点。安定感を欠きながらも打線の大量援護に救われた。この日も、もどかしさが残る内容だった涌井は「守りから攻撃のリズムを作ることができなかった」と反省。「前回同様、野手に助けて頂きました」。9点奪取で劣勢をはね返した打線に感謝すると「これから苦しくなったとき自分がカバーできれば」と恩返しを誓った。

 涌井の代名詞といえばポーカーフェース。だが、素顔のエースは朗らかな笑みを振りまく。あるチームメートはこう明かす。「ああ見えて気さくな人なんですよ」。近寄りがたいイメージとは対称的に、若手に積極的にアドバイスを送るよき相談役。マウンド降りれば、そんな姿があった。

 エースが踏ん張り打線が爆発したチームは今季初の同一カード3連勝。さらに連勝を4に更新して貯金6と懐は余裕たっぷり。伊東監督は「終わってみれば大量点。涌井は悪いなりによく抑えてくれた」とニンマリだ。首位を突っ走るロッテの勢いは止まらない。 (小林良二)

 

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