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【プロ野球】

本塁突入が裏目 巨人3位転落

2016年4月15日 紙面から

◇ヤクルト6−4巨人

9回表1死二、三塁、片岡の一ゴロで三走松本が三本間で併殺に倒れゲームセット。捕手中村(河口貞史撮影)

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 ヤクルトが逆転勝ちで、3カードぶりに勝ち越した。バレンティンが3−4の6回に同点ソロを放ち、7回には勝ち越しの二塁打を放った。3番手のルーキが来日初勝利を挙げた。巨人は戸根、山口と救援陣が打たれ、3位に転落した。

      ◇

 『現在地』を象徴するような幕切れだった。2点を追う巨人は9回に1死二、三塁の同点機。しかし、片岡が一ゴロに倒れ、『ゴロ、ゴー』で本塁を狙った三塁走者の松本も憤死。首位の座を明け渡し、今季初めて3位に転落した。

 「しょうがない。たまたま、そういうところに(打球が)飛んだんだから。向こう(ヤクルト)がラッキーだった」。昨季3勝8敗と『鬼門』だった神宮での3連戦に負け越した高橋監督は、あっけない敗戦を正面から受け止めた。

 ツキに見放された。しかし、その遠因もある。1点リードの3回だ。先発の高木が先頭小川の安打と2四球で1死満塁のピンチを招き、失策と適時打で3点を失った。打線が逆転した直後の6回には2番手の戸根が先頭バレンティンに同点弾を浴び、続く7回には山口が2死走者なしから連打で決勝点を献上した。

 点の取られ方が悪ければ、リズムが生まれるはずもない。指揮官は「同じような四球とか、もったいないところがある。自分で何とかしてもらわないと」と指摘。高木も「情けない投球が続いている。任されている以上は結果を出さないといけない」と唇をかんだ。

 開幕4連勝の後は一進一退。今月はエース菅野以外の先発に白星が付かず、苦しい展開が続いている。この日は体調不良の坂本とギャレットがスタメンを外れ、攻撃陣にも不安が発生。長いペナントレースは山あり谷あり。『由伸巨人』は最初の踏ん張りどころを迎えている。

  (井上学)

 

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