(朝鮮日報日本語版) 香港の天安門記念館、法的紛争で閉館

　香港にある天安門事件記念館が訴訟ざたに巻き込まれて閉館することになったと英国のBBC放送が15日、報道した。この報道によると、記念館を運営してきた香港の市民団体は、政治的な背景を疑っているとのことだ。

　天安門事件が起きた1989年6月4日を忘れないという意味から「六四記念館」と命名されたこの記念館が開館したのは2014年4月のことだった。市民団体の愛国民主運動連合会（以下、連合会）が香港の中心部・尖沙咀にあるビルの5階に記念館を作り、事件当時の記録映像や写真を展示してきた。しかし、連合会の何俊仁代表は「膨らむ訴訟費用を賄いきれないため、今年6月4日以降は記念館を閉鎖する方針だ」と語った。ビルのオーナーは「連合会側は事務所としてだけ使用可能とした賃貸契約規定に違反した」と訴訟を起こし、別の入居者らは「多数の訪問者があるため安全や営業に支障が出ている」と記念館閉鎖を求めてきた。何代表は「ビルオーナー側やほかの入居者の圧力の裏には政治的な背景がある。ビル管理室は、記念館を訪れる人々をいちいちチェック、訪問記録も残すことを要求してきた。このため、記念館に来ようとした中国人観光客たちが帰ってしまうことも多かった」と主張した。

 

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