【ニューヨーク=稲井創一】米シェール中堅のグッドリッチ・ペトロリアムは15日、米連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。負債総額は約5億ドル(約550億円)。長引く原油安で業績悪化に歯止めがかからず、経営破綻に追い込まれた。
グッドリッチはテキサス、ルイジアナ、ミシシッピなど全米の各州でシェール開発を展開。開発があまり進んでいないシェール鉱区でも生産に取り組んでいたが、原油安で売上高が急減し、資金繰りが悪化していた。
業績回復にメドが立たず、株価は1ドルを割り込んでいた。3月に提出した年次報告書で、継続企業の前提に関する重要な疑義(ゴーイングコンサーン)が記載され、経営不安が高まっていた。
14日には同じく米シェール企業のエナジーXXIが破綻した。米金融機関は今月に入りシェール企業への融資を見直しており、不振のシェール企業に対する与信管理を厳格化。資金回収にめどが立たないシェール企業が破綻に追い込まれるケースが相次いでいる。