【ネタバレあり】あやなんの「マジックトレードセンター」を観た感想をさらっと
家にたどり着くまで・・・・
たどり着いたら、また別のコメントをいろいろするかもやし。
まず、あやなんは、想像以上のでき。
正直公演ではあんまパッとしてなかったので、舞台でもパッとしてないのでは、と不安があったけれども、自分が主役と思ったらそこそこできる。
"そこそこ"と書いたのは、やはり俳優さんを向こうに回したら、発声が足りてないと思うので、公演で歌をもっと上手く歌うとか、今後の課題にして欲しい。
今回だけではないと思うので。
あやなん自身が、Google+で、"ケガがないように"などと書いていて、なんでかなあと思っていたら、戦争で倒れて悶える演技が多かった。
出演者の中には、セットにそこらじゅう当ててしまうのでは?と思える人もいたので、迫真の演技を追求したいところではあるが、最終日までケガがないようにと思う。
脚本は、スジは通ってはいるけど、凝っているというか、なんとなく消化不良なんじゃないかと思ってしまった。
押井守はゼッタイこういうストーリー好きやろ、とか思ったりもした。
端的に言うと、魔法のある世の中、若者達が"魔法の力で戦争を止める"と、言っていて、その魔法は、「マジックトレードセンター」で売買されていて、なんとか運命を変えられる最強の魔法を買って、最強の魔法で戦争を止めようとしたけれども、実は「マジックトレードセンター」自体が、戦争をしたい者達の道具であった。
だから、オズは、魔法自体がなくなる魔法を唱えた。
それでも戦争はなくならなかった。
というストーリーだった。
この"魔法"→"核(兵器&原発)"、と考えたらわかる。
いま北朝鮮もアメリカも日本も、核抑止力の名の下、核兵器を使いたがっている。
だから核廃絶は絶対なのであるが、核廃絶をしたからといって、それでも戦争はなくならないのと同じである。
戦争がなくならないから、"魔法"="核(兵器&原発)"をなくすことは無意味なのではなくて、現に自然災害を原因として原発事故が起きているのだから、"魔法"="核(兵器&原発)"をなくすことに意味はあるのである。
ちょっと突っ込んだハナシを書くと、たぶん裏設定で、淀満とメルはかつて付き合っていて、淀満はメルを助け出そうとして、運命を変えられる最強の魔法の手段を手に入れ、そこで何故か、メルの記憶を消し去る結果となってしまったのだろうと思う。
どうしてそう思ったかというと、それが2人分の伏線を消し去れて、いちばん腑に落ちるから。
けど、そこまで描くと、長くややこしくなるから、描かなかったのだろうと想像する。
若い役者さんばかりで、私は観たことないけれども、大学の演劇部のようなノリのように思えた。
いい意味で。
あやなんが最後の挨拶で、雷鳥役はAキャストのほうがハマり役、と言っていたけれども、私はBキャストの中野さんはアンガールズの田中だかに似ていて、面白いと思った。
時間と費用の都合で、Aキャストは観れないのが残念だ。
ところで、劇の前に流れていた、ANAのBGMは、本編とは全く関係なかった。
スタッフのお気に入りなのだろうか。
個人的には、まさに震災の渦中にある熊本を思い出すことになったけど。
てか"ANAのBGM"かどうか、どこでも自分のお気に入りの曲をイヤホンで聴いている人間は気がつかないだろう。
私は中学生のときから、どこでも自分のお気に入りの曲をイヤホンで聴いている人間は、周りの音が聞こえないからダメだと思ってきた。
スマホだってそう。
私も、インターネットの書き込みのために、海外でもパソコンとニラメッコしていたりするけれども、やめるときはパッとやめて、目の前のものに集中する。
いま、こうやって、街中のどこでどんな音を聞いたことがあるのか、どんなものを見たことがあるか、サッと出てくるのも、私は私の主張を中学生の頃から曲げなかった成果だと考える。
あ、シアター風姿花伝、帰るときに改めて見たら、マンションの1,2階をぶち抜いていて、建てた最初からその設計で作っているようだ。
自分で設定を仮定して、その設定が正しいかどうか検証すると、ものごとは非常にわかりやすくなる。
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