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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

人間関係を即座に改善する、「アクティブリスニング」という裏ワザ

ライフハック

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こんにちは、Shinです。本日は赤羽さんの最新本、「マンガでわかる!マッキンゼー式リーダー論」から、人間関係を即座に改善できるTipsを紹介していきます。

赤羽さんはやはりゼロ秒思考が有名ですが、他にも非常に実践的な本を出しています。マンガシリーズは今回紹介する本で2冊目ですが、とても読みやすくオススメ。今回の主人公はクールビューティータイプのOLですね。

 

個人的には、前作のゆるふわ系OLのほうが好みです。(どうでもいい)

ぼくの女性の好みは置いておいて、早速中身を見ていきましょう。

人の話、ちゃんと聞いてる?

「人間関係が上手くいかない」という悩みをよく聞きますが、ほとんどすべての原因は、お互いがしっかり相手の話を聞いていないことに起因します。相手の伝え方が悪いのかもしれないし、あなたがヘンな先入観を持っているからかもしれないし、その両方かもしれない。とにかく、お互いの意思の疎通が全然取れていない。そうなってしまったら、人間関係が上手くいくはずがありません。

「あいつ本当になにいってるかわかんねーよな」

「何度言っても聞いてくれない(泣)」

こんな感じになってしまったこと、あなたにもありませんか?

人の話を聞く、というのは一見簡単ですが、ちゃんと気をつけていないとどんどんズレが生じていき、辛くなっていきます。そのズレを一挙に修正し、人間関係を即座に解決するスキルが「アクティブリスニング」です。「マッキンゼー式リーダー論」から引用してみます。

相手に気持ちをはき出させること、そして、自分が相手の気持ちを解釈することを可能にする方法が、「アクティブリスニング」です。これは、「パッシブ」つまり受け身の姿勢ではなく、積極的な姿勢で話を聞くことから、「アクティブ」という言葉を使っています。きちんと解釈し、反応することで、相手の気持ちや本音をうまく引き出しつつ、信頼を得る、非常に効果的な部下マネジメント法です。 

では、具体的なポイントについてみていきましょう。

ポイントその1:相手の話を遮らずに最後まで聞く

特に頭の回転が速い人に見られがちな悪い特徴が、「相手の話を途中で遮ってしまうこと」です。相手が一生懸命話している途中なのにも関わらず、「あーわかったわかったこういうことね、でもそれってポイントがズレていて・・・」みたいな感じ。

これ、メチャクチャ感じ悪いですよね。気持ちはわからないでもないですが、そこはぐっとこらえて最後まで人の言うことを聞きましょう。

1つ目のポイントは、相手の話を遮らずに最後まで聞くことです。これが出発点になります。

話を遮らないので、相手の話の腰を折ることなく、言いたいことを全部はき出してもらうことができます。これだけで部下の満足度は上がります。

それに、部下にとって、話を最後まで聞かない上司に「わかった、わかった。こうすればいいんだろう?」と早合点され、間違った指示や行動をされることほど、面倒なことはありません。そういうときの上司ほど、自慢げなので、部下を余計にいらだたせます。この上司とはもう話したくない、報告したくもない、とまで思われてしまいます。

こういう人嫌ですよねー。一緒に働きたくもないですし、そもそも話したくもなくなります。まずはちゃんと最後まで話しを聞くこと、そこが出発点となります。

ポイントその2:相手に聞いている姿勢が伝わるようにする

いくらしっかり相手の話を聞いていても、態度でそれを示さなければ、相手は「あ、この人はぼくの話に興味を盛ってくれていないんだな」と思ってしまいます。あなたの周りにもそういう人いませんか?

  • 二人で食事しているのに、ずっとスマホを触っている
  • 大事な報告があってデスクにいったのに、PCから目を離さない
  • 目を見ず、なぜかずっとそっぽを向いている
  • 表情も変わらず相槌もない

もしかしたら、その人はしっかり聞いているのかもしれません。しかし、それはこちら側としてはまったくわかりませんよね。「ちゃんと聞いているよ」と態度で示すのは、想像以上に大事なことなのです。

相手の気持ちを理解しようと、興味を持って聞くことで、自然と言葉が出てしまったり、相槌を打ってしまったりするものです。しかし、日本人は、そう表現することを恥ずかしがってしまいます。これは部下から信頼される機会をみすみす逃しています。

そこで、まずは自分の気持ちに嘘をつかない程度に、「なるほど」「そうですか」「それは知らなかった」「すばらしい」という言葉を口に出していきましょう。

少々オーバーだとしても、笑顔で「なるほどね!」とか「おー、それは気づかなかったな」という相槌を打ってくれる人がいたとしたら、一瞬で好きになってしまう自信があります。笑

ポイントその3:疑問点はその場で質問をする

日本人によくみられる特性として、「和を非常に重要視する」というものがあります。その結果、批判や質問をほとんどせず、結果として相互理解が深まらないということが多々起こります。

ある程度の長さの話を聞いていたら、いろいろと疑問に思うことが出てくるはずです。それを後に伸ばしたりせず、ぜひその場で聞いてみましょう。「詰める」のではなく、「好奇心を持って聞く」というポイントには気をつけて。

疑問に思ったら遠慮せず話を区切れるところで質問します。会合の最後にある質疑応答のように、まとめて最後にいろいろ聞こうとすると、話を聞いているうちに、疑問点がうやむやになってしまいます。話しをしっかり聞くには、自分が相手の気持ちを解釈できる面も満たさなくてはなりません。話の腰を折ってはいけない、といいましたが、疑問点が出てきたときは、タイミングを見計らって、なるべく早く質問をするのです。

質問をするというのは勇気がいることです。「これ、みんな知ってるんじゃないかな・・・」「こんなところで話に入ったら迷惑かな・・・」などなどの妄想が頭をよぎり、手を挙げづらくなる気持ちはよくわかります。

しかし、あなたが疑問に思うことは他のみんなも「あれ?」と思っている場合がほとんどですし、スピーカーも「一人で話し続けるのきつい、誰か何かいってくれ」と思っているものです。

ぜひ勇気を出して、「ひとつお聞きしたいのですが」と声を上げてみてください。

「聞き上手」になって一気に関係改善を!

アクティブリスニング、いかがだったでしょうか。もしかしたら、上司や部下、友達と上手く行かない原因は、「ちゃんと話を聞いていなかったこと」かもしれません。実践自体は非常に簡単なモノなので、ぜひ今すぐアクティブリスニングを実践に移してみてください。即効で関係が改善するかも知れませんよ。

(前作レビュー:

ロジカルシンキングを本格的に学べる漫画 - Outward Matrix