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【首都スポ】

関東大学サッカー 連敗発進の日体大、勝負はこれからだ!!

2016年4月15日 紙面から

 2日に開幕した第90回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)は第2節までを消化した。3年ぶりに1部に復帰してきた日体大は2戦連続で完封負けし、“1部の洗礼”を浴びた格好になっている。しかし、選手たちは悲観していない。DF高野遼(4年・横浜Mユース)とMF高井和馬(4年・千葉SCユース)の両輪が君臨する左サイドからの攻撃が今後、力を出していく。戦いは始まったばかり。勝負はこれからだ。 (関孝伸)

左のクロスが武器の日体大・高野遼=横浜市の日体大健志台キャンパスで(久野功撮影)

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◆4年DF・高野遼「早く1勝」

 昨季の2部リーグで抜群の攻撃力を発揮した左サイドバック、それが高野だ。驚異的なスピードを見せつけたほか、左足からの正確なクロスボールなどでランキング1位タイの10アシストを挙げた。「11アシスト以上」というリーグ表彰規定に惜しくも届かずアシスト王には輝けなかったが、その高い能力が対戦相手の脅威になったことは間違いない。

 今季、1部でどれだけ通用するのかという疑問に対しては、プロからの高評価がその答えになるだろう。昨年はJ1湘南の特別指定選手となり、ナビスコカップ1試合に出場。今年もJ1横浜Mの特別指定選手として、ナビスコカップ1試合でプレーしている。

 「自分は小学生のときからずっと左サイドバックをやってきたんですけど、去年のナビスコの試合では、中盤の左のワイド(サイドハーフ)のポジションに入りました。ちょっとやりにくかったですね。クロスやスピードは通用すると感じたんですけど、試合全体の内容はあまり良くありませんでした。でも、今年のナビスコは慣れている左サイドバックでのプレーだったので、やりやすくて自分の特長を出せましたし、大きな問題もなく、プレーすることができました。すごく自信になりました」

 確かな手応えをつかんでの進化形を今後は日体大のゲームで披露する。

 「プロの試合にもう出ている特別指定選手という目で見られますから、大学の試合では(他選手との)違いを数字で示さなければいけないと、すごく思っています」

 2戦連続無得点による連敗スタート、その責任を痛感するが、爆発のときは近い。

 「1部のレベルは高いですが、それでも決定的なチャンスをもっとつくっていかないといけません。自分一人で行くのは難しい部分もあるでしょうし、味方とうまく連係しながら、左サイドを崩していきたいと考えています。まずは早く1勝すること。1勝すれば流れは変わるはずで、そこから波に乗って、個人的には今年はアシスト王の規定の数字を超えたいと思っています」

 来季は間違いなくJ1でプレーするはずの高野がその前にまずは関東大学1部リーグの左サイドを制圧する。

<高野遼(たかの・りょう)> 1994(平成6)年11月13日生まれの21歳。神奈川県出身。172センチ、70キロ。大和市立柳橋小1年のときに柳橋サッカークラブでプレーを始め、小4時から高校卒業時までJ1横浜Mの下部組織で過ごした。小6時に全日本少年大会で日本一、高3時には日本クラブユース選手権(U−18)で準優勝。U−13日本選抜とU−16日本代表に入った経歴を持つ。日体大では2年続けてJクラブの特別指定選手として登録されているほか、関東大学選抜Aのメンバーとしてもプレーした。

リフティングする日体大・高井和馬

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◆4年MF・高井和馬「1部でもやれる」

 「チャンスをつくるためのドリブルやパスが特長です。一番得意とするのは、局面に応じて(技術系とスピード系を)使い分けるドリブルです」

 左サイドの攻撃的MF高井は自らの武器についてそう話すが、単なるチャンスメーカーでは決してない。昨季のチーム得点王で、2部リーグ全体では1位と4点差の12ゴールをマーク。その数字が証明する通り、高い得点力を誇るのだ。チャンスメークに努めつつも、自らもゴールを陥れようと虎視眈々(たんたん)とうかがっている。

 「ドリブルで持ち込んで、そのままシュートを決めるのが理想です。そういうパターンが去年は2回くらいありました。自分で点を取ることも結構意識しています」

 昨季の得点王レースでは、最終的にタイトルを獲得した東洋大FW遊馬将也(現J3秋田)に、残り4戦の時点で2点差まで迫っていた。ところが、第19節(全22節)・東洋大との直接対決でPKを失敗。1点差に肉薄できるチャンスをみすみす逃し、その後差を広げられた。

 「でも、去年の12点で自信がつきました。1部でもやれると思います。簡単ではないでしょうけど、今年こそは得点王を取ろうという気持ちでいます。基本的にポジティブな性格なんです」と、2年越しの栄冠を狙う。

◆蹴球女子・ゆきの 選手の努力を間近で感じながら、自分のパワーにも変えていきたい

5期生のゆきの(C)JUFA

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 こんにちは! JUFA GIRL第5期生、ゆきのです。踊りの聖地である阿波の国、徳島出身のお祭り女です。毎年夏には、阿波おどりを踊りに徳島へ帰っています。みなさんも機会があれば、ぜひ徳島へ足を運んでみてくださいね。

 私は、小さいころから歌って踊ることが大好きで、短大ではミュージカルを学んでいました。そして、実は高校時代、私は女子サッカー部に所属していました!! 右利きで、ポジションはMFです!! 3年間でしたが、自信を持って『サッカーで青春を謳歌(おうか)した』と言えます!

 そんな私は大好きなサッカーを通し、選手たちの努力を間近で感じながら、自分のパワーにも変えていきたいと思っています。それは、大学サッカーを応援してくださるお客さまも同じで、感動や元気になるパワーを共有していきたいです。選手の応援をしながら、自分も輝くことができるというのが、JUFA GIRL最大の魅力です!

 今年1年間、精いっぱい務めてまいりますので、会場では声をかけてくださいね! 一緒に大学サッカーを応援しましょう!

◇鈴木政一監督

 「開幕2連敗は、僕としては予想通りです。センターバックの判断やポジショニングがまだまだ良くないことが分かっていましたし、攻撃に関してはケガで使えない選手がいましたから。選手たちに対して言いたいのは“うまい”よりも“いい”選手になってほしいということ。気持ちを前向きに切り替えて、勝利のためにとにかく全力で頑張ってほしい。ミスをしておどおどしているようでは困ります」

  ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

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