WADA 禁止薬物メルドニウム ごく少量は容認

WADA=世界アンチドーピング機構は13日、女子テニスのマリア・シャラポワ選手などが陽性反応を示した禁止薬物の「メルドニウム」について、ことし3月1日より前の検査で検出量が、ごく少量だった場合は容認するという見解を発表しました。
WADAが、ことし1月1日に新たに禁止薬物に指定した「メルドニウム」を巡っては、女子テニスのシャラポワ選手をはじめ、水泳やスピードスケートなど、ロシアのスポーツ界のトップ選手から陽性反応が出て、暫定的な出場資格停止処分が科されるなど、波紋が広がっています。
この「メルドニウム」について、WADAの現在の研究では、摂取したあとすべてを排出するまでに数か月かかるということで、検査でごく少量だった場合は、禁止される以前に摂取した可能性が否定できないということです。
このためWADAは13日、ことし3月1日より前の検査で、検出量が1マイクログラム未満の場合、容認するという見解を発表し、該当する選手は処分されないことになりました。