ボコ・ハラム 子ども利用の自爆テロ おととしの11倍

ボコ・ハラム 子ども利用の自爆テロ おととしの11倍
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アフリカのナイジェリアで、イスラム過激派組織に200人以上の女子生徒が誘拐されてから14日で2年がたちます。国連は報告書を発表し、過激派が子どもたちを利用して自爆テロを行う事例が急増するなど、子どもへの残虐な行為をエスカレートさせている実態を明らかにしました。
ナイジェリアではおととし、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」が地元の学校から200人以上の女子生徒を誘拐したうえで、「奴隷として売り飛ばす」と脅し、その後も生徒たちの行方が分からないまま、14日で2年がたちます。
これに合わせてユニセフ=国連児童基金は報告書を発表しました。それによりますと、ボコ・ハラムが周辺国を含めて、子どもたちを利用して自爆テロを行った事例が去年1年間で44人に上り、おととしと比べて11倍に急増したということです。
爆発物を持たされたことを知らず、遠隔操作で爆破され、命を落とした子どもたちも少なくないとみられるということで、ボコ・ハラムが子どもへの残虐な行為をエスカレートさせている実態が明らかになりました。
さらに、ユニセフはボコ・ハラムの戦闘員に性的暴行を受けて逃げ出した少女たちが出産した子どもたちが、避難先のキャンプなどで偏見や差別にさらされている実態についても報告しています。ユニセフでは子どもたちへの心のケアなど支援を強化するため、一層の協力を呼びかけています。