ブラジル 大統領弾劾の是非 審議進めるか採決へ

ブラジル 大統領弾劾の是非 審議進めるか採決へ
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ブラジル議会下院の特別委員会は、政府会計の不正操作に関わったなどとしてルセフ大統領を弾劾すべきだとする意見書を採択し、弾劾の是非を巡る審議を上院でさらに進めるか、今週中にも下院本会議で採決が行われる見通しとなりました。
ブラジルでは、ルセフ大統領が政府会計の不正操作に関わったなどとして、去年12月、野党関係者などが大統領の弾劾請求を行ったのを受け、議会下院の特別委員会が審議を行ってきました。
特別委員会は11日、大統領を弾劾すべきだとする意見書を賛成多数で採択し、弾劾の是非を巡る審議を上院でさらに進めるか、今週中にも下院本会議で採決が行われる見通しとなりました。
議員定数の3分の2以上に当たる数の議員が賛成すれば可決されることから、ルセフ大統領と与党はそれを阻止しようと議員に対する働きかけを強めています。
上院での審議を経て弾劾法廷が設置されることになれば、ルセフ大統領は罷免される可能性が強まるほか、法廷が開かれる間は職務が停止されることになり、8月にリオデジャネイロで開かれる南米初のオリンピックを前に大きな政治的混乱が生じることになります。