課税逃れ 英首相の辞任求めデモ 批判強まる

課税逃れ 英首相の辞任求めデモ 批判強まる
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イギリスのキャメロン首相は、いわゆるタックスヘイブンのファンドを通じた取り引きで首相就任前に利益を得ていたことを明らかにしたのに続いて、自分の所得申告に関する過去の情報を公開する考えを示しましたが、ロンドンでは首相の辞任を求めるデモが行われるなど、批判が強まっています。
イギリスのキャメロン首相は、亡くなった父親がいわゆるタックスヘイブンのファンドの運営に関わっていたと指摘され、指摘から4日たってファンドを通じて保有していた株式を、首相に就任する4か月前に売却し、日本円でおよそ290万円の利益を得ていたことを明らかにしました。
キャメロン首相は9日、与党・保守党の会合で、「もっとうまく対処すべきだった」と述べ、責任は自分にあるとしたうえで、「首相になるにあたって、株式はすべて売却した。今後、自分の所得申告の情報を過去数年分を含めて公表する」と明らかにしました。
一方、ロンドンの首相官邸の前では首相の辞任を求めるデモが行われ、数百人が参加しました。
参加者たちは、「出て行け」などと書かれたプラカードを掲げ、保守党の会合が行われていた会場まで移動して「辞任しろ」とか、「税金を納めろ」などと声を上げていました。
参加した男性は、「キャメロン首相にはうんざりだ。彼が道徳心の欠ける偽善者だということが明らかになった」と話していました。
キャメロン首相は、タックスヘイブンを通じた課税逃れに厳しく対処する姿勢を国の内外に示し、金融危機以降、国民に増税などを求めてきただけに、批判が強まっています。