米軍 IS対策でB52戦略爆撃機を投入

米軍 IS対策でB52戦略爆撃機を投入
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アメリカ軍は、過激派組織IS=イスラミックステートに対するイラクやシリアでの軍事作戦を強化するため、新たにB52戦略爆撃機を投入したことを明らかにしました。
アメリカ空軍は9日、イラクやシリアでの過激派組織ISに対する軍事作戦に参加させるためB52戦略爆撃機をカタールの基地に派遣したと発表しました。
発表によりますと、B52が中東の基地に配備されたのは湾岸戦争以来、26年ぶりで、戦略爆撃のほかに地上での戦闘を支援するなど多様な任務に対応できるとしています。対ISの軍事作戦でも空からの支援に当たるとしており、アメリカ軍の担当官は「B52が頭上を飛べば敵の恐怖心は強まる。われわれはこの戦いに大きな変化をもたらすだろう」と話しています。
アメリカ政府は有志連合や地元の部隊などによる軍事作戦の結果、イラクやシリアではISが支配地域を狭めつつあるとしており、重要拠点のさらなる奪還に向けイラク軍など地上戦にあたる部隊の強化に乗り出しています。これを受けアメリカ国防総省も支援に当たるアメリカ軍の増派などを検討しており、B52の投入も強化策の一環とみられます。