「それでもSMAP解散はない」? 中居・キムタク以外メンバーの切実な「リスク」と「業界価値」
「AC photo」より
いまだ「解散説」が根強く残るアイドルグループ・SMAP。あの「SMAP解散騒動」の衝撃はやはり大きく、リーダーである中居正広が大手事務所幹部に接触しているという報道まである状況だ。このままではウワサ通り「9月解散」にも現実味が出てしまうのではないか......と心配するファンも多いことだろう。
特に中居に関しては騒動におけるジャニーズ事務所のSMAPの扱いに怒りを覚えたというのは有名な話。「オレだって、その気になったらやっちゃうよ、やれるんだって!」と愚痴を漏らしている姿が「フライデー」(講談社)でも報じられているように、おそらくメンバーの中でも一番事務所を抜けたがっているのではと思わせる情報が数多い。自身の冠番組もあり、独立してもある程度の仕事はこなせるという自信の表れかもしれない。さらに木村拓哉は、すでにジャニーズ残留の意志は固めたのは周知のところ。
この2名に関しては業界に確固たるポジションを有するトップクラスのタレントだからこそ、行動に移すこともできているのかもしれない。芸能人としての「余裕」が感じられるといえばそれまでである。
ただ、ここへきて疑問が出てくる。2人以外の香取慎吾、草なぎ剛、そして稲垣吾郎からは、解散騒動後の具体的な"動き"が見えてきていないのが現状だ。とりあえずSMAPとして今後も活動する覚悟を決めたということなのか。
「草なぎは俳優としてコンスタントに主演し、視聴率もそこそこ取れていますのでなんとも言えませんが、香取と稲垣はSMAPでなくなるのはキツい部分があるかもしれません。香取は前クールで主演した『家族ノカタチ』(TBS系)の視聴率が振るわず、その後のSPドラマ『ストレンジャー~バケモノが事件を暴く~』(テレビ朝日系)も視聴率7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大惨敗。稲垣は脇役でならまだ需要がある状況ではありますが、それこそ実力含め役者界の熾烈なポジション争いがあります。前マネジャーの"豪腕"がなくなった今、彼らに需要があるのかというのは極めて疑問ですよ。もうジャニーズへの『義理』もなくなるわけですし」(記者)
中居、木村以外の3人には、そもそも「選択肢がない」ということなのか。SMAPとしてでしか生きていけないのならば、確かに動くことなどできまい。無論、彼らが今後も「SMAPでいたい」と思っているかどうかも怪しいところだが......。
「解散・分裂」の危機を超えたSMAP。ファンやメディアにとっては喜ばしいことに違いないが、当の本人たちにとってどうだったのか。その疑問の答えは今後の動向ではっきりするが、現状解散の可能性は薄いのかもしれない。そのリスクはあまりにも大きいようだ。