阿蘇山火山活動 「影響ないとは言いきれない」

阿蘇山のある熊本県南阿蘇村で震度6強を観測するなど地震が相次いでいて、専門家は「火山活動に影響が無いとは言いきれない状況にある」と指摘しています。
阿蘇山のある熊本県南阿蘇村では、16日午前1時すぎのマグニチュード7.1の地震で震度6強を観測したほか、午前3時すぎには熊本県阿蘇地方の深さ20キロを震源をするマグニチュード5.8の地震があり、熊本県の阿蘇市と南阿蘇村で震度5強を観測しています。
火山噴火予知連絡会の副会長を務める九州大学の清水洋教授は、「震源の位置を詳しく解析しないとはっきりしたことは分からないが、きのうまでの地震活動と比べると、阿蘇山のかなり近い場所で規模の大きな地震が発生しているため、火山活動に影響がないとは言いきれない状況にある」と指摘しています。
そのうえで、「震度6強の地震のあと、阿蘇山の近くを震源とする地震が起きるなど、地震活動が阿蘇山の近くまで広がっていて、今後、注意深く監視する必要がある」と指摘しています。