周辺活断層にひずみ 地震起きやすくなっている可能性
「熊本地震」で一部がずれ動いた可能性がある「布田川・日奈久断層帯」の周辺では、地震によって周辺の活断層にひずみがたまり、地震が起きやすくなっている可能性があることが専門家の解析で分かりました。専門家は「周辺での規模の大きな地震につながる兆候がないか、注意深く見ていく必要がある」と指摘しています。
地震のメカニズムに詳しい東北大学の遠田晋次教授によりますと、14日夜、震度7の激しい揺れを観測した熊本地震では、余震の解析などから、布田川・日奈久断層帯の一部の、長さ15キロ前後の断層がずれ動いて起きた可能性があるということです。布田川・日奈久断層帯は複数の活断層からなり、2つの断層帯を合わせると合わせると全長が140キロ以上に及び、近い将来、大地震が起きる可能性が高いとされている活断層があります。
遠田教授は今回、活断層の一部がずれ動いたことによって、周辺の活断層にどのような影響があるか解析しました。その結果、震源の北東側や南西側の領域で、今回の地震によって新たにひずみがたまっているとみられることが分かりました。この領域には日奈久断層帯のうちの南側や、布田川断層帯のうち東側の断層がある領域に当たります。遠田教授は「さらに詳しい解析が必要だが、これらの領域では今回の地震によって活断層帯に一時的にひずみが集中し、地震が起きやすくなっているおそれがある。今後、さらに余震活動の推移を分析して周辺での規模の大きな地震につながる兆候がないか、注意深く分析したい」と話しています。
また、遠田教授は「これらの領域の外にある熊本市の直下などにも、詳しく分かっていない中規模な活断層がある可能性があり、注意が必要だ」と指摘しています。
遠田教授は今回、活断層の一部がずれ動いたことによって、周辺の活断層にどのような影響があるか解析しました。その結果、震源の北東側や南西側の領域で、今回の地震によって新たにひずみがたまっているとみられることが分かりました。この領域には日奈久断層帯のうちの南側や、布田川断層帯のうち東側の断層がある領域に当たります。遠田教授は「さらに詳しい解析が必要だが、これらの領域では今回の地震によって活断層帯に一時的にひずみが集中し、地震が起きやすくなっているおそれがある。今後、さらに余震活動の推移を分析して周辺での規模の大きな地震につながる兆候がないか、注意深く分析したい」と話しています。
また、遠田教授は「これらの領域の外にある熊本市の直下などにも、詳しく分かっていない中規模な活断層がある可能性があり、注意が必要だ」と指摘しています。