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【憲法改正】
民進・岡田代表「急いで直すところがあると考えない」 旧民主党「憲法提言」を引き継がず 党内のバラバラ露呈を敬遠?
民進党の岡田克也代表は15日の記者会見で、旧民主党が平成17年に策定した「憲法提言」について「引き継いでいない」と述べ、新たに党内で論議を始める考えを明らかにした。同時に「憲法の全体像を示すのは自民党に引きずられた考え方」とも語り、自民党のような具体的な改憲草案作りに慎重な考えを示した。
岡田氏は「現状ではまずいところを議論し、直していけばいい」と話す一方、「急いで直さなければいけないところがあるとも考えていない」と強調した。
一方、民進党は15日、憲法調査会(江田五月会長)を開催。江田氏は会見で、憲法提言に代わる見解について「夏の参院選を前に皆で大論争を繰り広げるような暇はない」と述べた。旧民主党は憲法観がバラバラだったが、民進党として当面は具体的な憲法観がない状態が続くことになる。